開聞岳(かいもんだけ) 鹿児島県指宿市 標高:924m
山情報
薩摩富士と呼ばれ、非の打ちどころのない秀麗さを見せる開聞岳
写真:矢筈岳から眺める開聞岳 撮影:鹿児島店 濱口
開聞岳はどの方角から眺めてもきれいなピラミッド型の山容を堅持し、里の風景とマッチした思わず見惚れてしまう景観に、カメラのシャッターを押してしまいます。まさにその姿は非の打ちどころのない秀麗さを見せ、いつまでも眺めていたいような気持を覚えます。過去には特攻隊が開聞岳を横目に日本に別れを告げて死出の旅路に出発していったという悲しい物語もかかえた山です。最近は登山者も多く、九州の多くの方に親しまれている「眺めても、登っても」人気の高い山です。
標高は924mと低い山ですが登山高低差が900m近くあり、標高の割に体力を使う山です。
開聞岳の魅力
周りには砂湯で有名な指宿の温泉街や「イッシ―伝説」の池田湖、日本神話の竜宮伝説の伝わる神社などの観光地も近く、1月には菜の花畑が広がり、九州で最も早く春を感じられる山です。
山全体が照葉樹林に覆われていて、季節の変化の少ない山です。
けれども、眼下に東シナ海を眺めながら登る事の出来るルートは壮大であり、まるで航空機から眺めているような展望です。この景観こそ開聞岳の魅力ではないでしょうか。また、登らずとも眺めて美しさに見とれてしまう姿も大変な魅力です。
登山シーズン
登山シーズンとしては一年中登る事が出来ます。
南国の温かい地域の山なので、春や秋のような涼しい季節が登山に適しているかもしれません。
注意点
夏場の暑いシーズンには熱中症などの暑さ対策が必要です。十分な水分量を持って、マメに水分補給をしながら登りましょう。
7合目から8合目にかけては溶岩の岩塊帯を通過しますが苔むしていて、滑りやすくなっています。スリップに注意しましょう。