屋久島縦走コース(宮之浦岳)

山情報
縦走路

屋久島縦走で宮之浦岳を楽しむ2泊3日コース

写真:宮之浦岳から眺める永田岳 撮影:鹿児島店 濱口


登山の目的で世界遺産の屋久島を満喫するなら、縦走が一番オススメです。
九州最高峰の宮之浦岳(1,936m)を始めとして、黒味岳、永田の山々を眺めながらの空の縦走路を歩き、樹齢7,200年の屋久島のシンボル、縄文杉を心ゆくまで楽しむ2泊3日の山旅です。

屋久島の縦走には日帰り登山では味わえない魅力が盛り沢山

日帰り登山の場合は、持っていく物も必要最低限で問題ありませんが、屋久島の縦走登山となると山小屋で2泊します。
そのため、シュラフ(寝袋)、マット、食料を担いで山を歩きます。
そのため、荷物の総重量が15キロ程になり、当然のことながら疲労度も増します。

「そんなことをして楽しいの?」と疑問に思う方も多いでしょうが、衣食住を担いで大自然の中で過ごすことこそが、縦走の魅力です。
縦走は全て自分の事は自分でやらなければいけません。山には電気もないので夜はヘッドライトの灯りが頼りです。
必要な食料は自分で持参して、ガスバーナーを使って食事を作ります。
恵まれた普段の生活とは真逆で、一日中アナログな世界に居ることになります。
その中で、山と向き合いながら自然の中で過ごし朝になれば、次の山を目指しまた歩きます。
シンプルですが奥が深く、ハマってしまう方も多いです。

お薦めの2泊3日の行程

屋久島の縦走と言っても、ルートは無数にありますが
ここでは最も多く登られるコースの淀川登山口から宮之浦岳を目指し、白谷雲水峡へ下山するコースをご紹介します。

1日目 淀川登山口→淀川小屋(泊) 1時間程度
2日目 淀川小屋→花之江河→黒味岳(往復)→宮之浦岳→永田岳(往復)→新高塚小屋(泊) 10時間
3日目 新高塚小屋→縄文杉→ウィルソン株→トロッコ道→楠川別れ→辻峠→白谷雲水峡 7時間

ワンポイントアドバイス

1日目は小屋まで1時間足らずの歩行時間なので、荷物の重さに慣れる為にもゆっくり呼吸を整えながら登りましょう。
2日目は歩行時間も長いため、なるべく早く出発します。4~5時には出発していることが望ましいです。早く出発する事で山の中を存分に楽しめます。
2日目に泊る新高塚小屋は利用者が多いので15時頃までに付けば場所も空いていると思います。永田岳は時間に余裕があり天気も良ければ是非登って下さい。素晴らしい景色を望めます。
3日目は下山後はそのまま帰るか、それとも島で一泊するのかで出発時間は変わりますが、基本は早めに出発します。
縄文杉から先にかけては、縄文杉の日帰り登山者も登って来ますので離合に時間がかかります。
登山の基本「登り優先」で、慌てずに譲り合いの気持ちを大切に楽しみましょう。

登山口のアクセス

マイカーやレンタカーだと、登山口と下山口が違いますのでタクシーを利用されることをお薦めします。

トイレについて

トイレは山小屋に備え付けられています。※トイレットペーパーは無いので持って行ってください。
登山道にもトイレブースは数ヵ所ありますが、トイレキットを使用する必要があります。
使用したトイレキットは持ち帰って、登山口に設置してある回収ボックスに捨てる事ができます。

水場について

淀川小屋の裏に沢が流れていますが、飲み水として利用する事ができます。
新高塚小屋にも沢水が引いてあります。出てる量が少ないので汲むのに時間がかかります。

山小屋について

淀川小屋 収容人数50人程 テント場(有)5~10張程度
新高塚小屋 収容人数50人程 テント場(有)10張程度

お薦めルート

もっとも親しまれているルートは淀川登山口から登るコースです。
沢山の方が登っていますが熟練者でも日帰りとなると往復8時間以上かかりますので、初めて行かれる方は経験者と一緒に行くかもしくはガイドをお願いし案内してもらうのが良いでしょう。

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