宮之浦岳(みやのうらだけ) 屋久島 標高:1,936m

山情報

誰もが憧れる九州最高峰の「宮之浦岳」 標高:1,936m

写真:黒味岳から眺める宮之浦岳 撮影:鹿児島店  濱口


宮之浦岳は標高1,936mの九州最高峰の山です。
鹿児島県の佐多岬から南に約60キロの場所に位置した周囲約130キロの島、屋久島にあります。
世界遺産の地「屋久島」に座する九州最高峰の宮之浦岳は、意外と九州最高峰だとご存じでない方も多いのですが、知ってしまえば最後。登らずには居られないのが、登山好きの心境でしょう。

島内の麓から眺めることが出来ない九州最高峰「宮之浦岳」の山頂

九州最高峰の宮之浦岳は、標高が高いのにも関わらず、島内の麓からは何処からも頂上は見る事は出来ません。
頂上を見るには山に登るか、島を離れてるか、上空から見るかしないと見る事は出来ないのです。
それだけに、宮之浦岳に登ることは価値があり、そのルート上でも沢山の感動を与えてくれます。

淀川登山口からのルートが最も親しまれています

宮之浦岳に登るにはいくつかルートがありますが、もっとも親しまれているルートは淀川登山口から登るコースです。
沢山の方が登っていますが熟練者でも日帰りとなると往復8時間以上かかりますので、初めて行かれる方は経験者と一緒に行くかもしくはガイドをお願いし案内してもらうのが良いでしょう。

ルート図


日帰りで宮之浦岳ピスンの場合

淀川登山口からのオススメポイントを少しだけ

沢山のオススメポイントが凝縮されたルートですが、その中でも特にオススメなポイントをご紹介。

その1 屋久島の自然を満喫
もちろん、屋久島のどこを訪れても美しい自然を満喫することが出来ます。けれども宮之浦岳~縄文杉の縦走路などには、これでもかというほどの魅力と見所が満点です。「縄文杉」「ウィルソン株」などと聞いた方も多いのではないでしょうか。これらの魅力を全て楽しむためにハイキング好きな方々が最初に訪れることが多いルートではないでしょうか。

■その2 ヤクシマシャクナゲを見ながらの登山
時期やタイミング、その年の開花状況にもよりますが、屋久島の「シャクナゲ」は非常に素晴らしいです。晴天の中で眺める可憐な姿も当然のことながら、雨の多い屋久島の中で、霧の中にたたずむ可憐な姿には誰もがついついため息を出してしまうほどです。
九州の方であれば、一度はそのため息を味わっていただきたいですね。

■その3 世界遺産の中を歩けます
屋久島は世界遺産です。その中をリュックを担いで美しい自然を眺めながら歩くことは、考えただけでも素敵な時間ですね。もちろん仲間にも自慢したくなるほどの体験になることは間違いありません。

■その4 ヤクシカやヤクザルに会えるかも?
屋久島に生息する「ヤクシカ」「ヤクザル」の神秘的な姿を、運が良ければ間近に見ることができます。雨に注意しながらも、必ずカメラを準備しておきましょう。可愛いさと嬉しさで感動しますよ。

 

宮之浦岳を登るのに最適な季節は?

宮之浦岳への登山を計画する場合、もっとも登りやすい時期は
春の4月~5月のゴールデンウィークにかけての期間。秋の10月頃。
このあたりが初めて訪れる方には気候も良く最適です。
もしも、ある程度自由に休みが取れる方であればゴールデンウィークなどの大型連休を避けて、ゆっくりと静かに混雑を避けて存分に屋久島を満喫できると一番感動するのではないでしょうか。
また、シャクナゲを目的に訪れるのであれば、例年5月下旬~6月上旬にかけてが見頃です。梅雨時期ではありますが、日本全国からシャクナゲを眺めに多くの登山者が宮之浦岳を中心に賑わう季節でもあります。

また、冬の宮之浦岳は想像以上に過酷です。その時期の積雪状況などによっては、ラッセルを強いられるような場合も多くあります。初めての方や登山の初心者は必ず快適に歩くことが出来て、安全を最優先に計画を立てましょうね。

スタッフオススメの絶景ポイント(黒味岳からの絶景)

行動の計画の中で、時間に余裕が取れそうでしたら、是非「黒味岳」に登り「宮之浦岳」を眺めてみてください。ここからは、宮之浦岳以外にも「永田岳」などを始めとした1800m級の山々を一望できます。 屋久島の名峰を眺めながら、ゆっくりと静かなひと時を過ごす時間は、贅沢以外の何とも表現が難しい素敵な体験になることは間違いありません。

宮之浦岳に登る際の注意事項

■行動の計画をしっかりと立てて、ゆとりを持った行動を
宮之浦岳を日帰りで計画される場合、慣れた方でも8時間程度の行動時間を要します。必ずゆとりを持った計画を立てて行動を行いましょう。

■登山届の提出を忘れずに
宮之浦岳に限らず、登山を行う場合は「絶対に」登山届を提出しましょう。

■ヘッドライト・レインウェアは必ず携帯しましょう
登山に必要な道具として常に携帯をしていると思いますが、歩行時間が長い分必ずヘッドライトと予備の電池を持参しましょう。また、屋久島は雨が多い場所です。レインウェアは必ず携帯しておきましょう。

■携帯電話の通話可能なエリアを把握しておきましょう
基本的に樹林帯の中は電波が入りません。山頂などは比較的電波が入ります。ただし、山の中を歩く際は携帯電話が万が一通じない場合でも、登山届の提出や家族への計画をお知らせしておくことなどで、万が一の事態に備えた行動をとっておきましょう。

■行動食の携帯を忘れずに
宮之浦岳を登る計画を立てる場合、どうしても歩行時間が長くなります。そのため、行動食を携帯し行動しながら栄養補給を行うなどの工夫が出来るとスムーズに行動が出来ます。

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