掃部岳(かもんだけ) 宮崎県西都市,児湯郡西米良村 標高:1,223m

山情報

宮崎市街地からから近いようで遠い標高1,000m超の山 掃部岳

写真:山頂直下より眺める掃部岳山頂 撮影:宮崎店 佐藤


一見読みにくい名前の山、掃部岳(かもんだけ)は、西都市と西米良村の境に位置しており、宮崎市からも比較的近い場所にある標高1,000m以上の山であることからも、宮崎市で登山やハイキングを楽しまれている方の多くが、一度は「登ってみようかな」と悩まれた事のある山だと思います。
しかし、その掃部岳へ登るには主に西都市の三財川支流の前川上流部、または国富町を流れる深年川の源流部から取りつく必要があり、いずれのルートからでも、悪路やダートを通る必要があります。
こうした事情から、宮崎市近郊にありながらも、意外と登れない。。。そんな印象を持っている方の多い山でございます。

奥深い山での巨木も魅力

掃部岳はその南部は宮崎県東諸県郡綾町・国富町にかかり、北部は一ツ瀬川水系の支流、蛇籠川・前川など、南部西部は大淀川の支流深年川や三名川などの険しい渓谷などに接し、古くは山頂の尾根筋をたどる峠道が米良荘と国富本庄などを結んだと言われているそうです。
その奥深い山では、アカガシなどの巨木も登山道では目を引き、天然記念物「ニホンカモシカ」の生息地の南限としても知られています。

独特な名を持つ山ですが、角川日本地名大辞典などでも、その由来は不詳とされています。

ヤマビルに注意

国富町を流れる深年川源流部からのルートをとっても、前川上流部の登山口からのルートをとっても、ヤマビルの多い山域の為、春以降の暖かいシーズンには、ヤマビルも多く発生し、事前に対策をとって登山をされることをお薦めいたします。

事前に林道の状況などを必ず確認することをお薦めいたします

前川側(西都川)からの登山を行われる際は、林道が土砂崩れなどによって崩れていることが非常に多く、事前に確認を取ることをお薦めいたします。 また、頻繁に土砂崩れなどで林道が崩壊することもあり、大雨の時期やその前後などは注意が必要です。
反面、深年川方面からのアプローチは長距離の林道を車で走ることはできませんため、長い林道歩きを行うことになります。

宮崎100山に選ばれている山の一つですが、その中でも登山口に至るまでがもっとも過酷といえるかもしれません。

掃部岳へのルート

前川上流部(西都方面から)

掃部岳のお薦めシーズン

掃部岳に訪れるのは、ミツバツツジが咲く4月上旬頃が花を楽しめます。
暑い季節にはヤマビルも多いのでご注意ください。
紅葉する樹木は多くありませんが、11月上~中旬の紅葉時期も稜線沿いに染まる紅葉を楽しめます。

掃部岳周辺のフィールド情報

掃部岳

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