世界遺産の屋久島 宮之浦岳縦走 from鹿児島店
屋久島ツアーの報告と共に屋久島の魅力をご紹介します
シェルパイオンモール鹿児島店店長の濱口です。
先日、4月9~11日で屋久島へ行って来ました。
世界遺産に登録されている屋久島とは
九州最南端の佐多岬から南に60キロの位置にあり周囲約130キロの円形の島です。
どれほどの大きさかと言うと、熊本県の阿蘇山を囲む外輪山がすっぽりと収まるぐらいの大きさです。
世界遺産に登録さているのは島全体ではなく島の約20%(赤枠の所)です。
島の約90%が森林地帯で1000~1900m級の山々が連なりその中でも最も高い山が日本百名山の一つで九州地方の最高峰でもある宮之浦岳(1936m)です。
宮之浦岳を中心にその回りを取り囲む1800m級の山を奥岳と呼び、樹齢7200年の縄文杉など見どころたっぷりの自然豊かな所です。
今回のツアーは、淀川登山口から「宮之浦岳」「縄文杉へ」
さて本題に戻りましょう。
今回歩いたコースは屋久島でも最もポピュラーに歩かれている淀川登山口から宮之浦岳、縄文杉を通り白谷雲水峡へ下るコースです。
天気予報は1日目、2日目は雨、3日目の下山日が晴れる予報。
高速船ロケットに乗った時は曇りでしたが、途中種子島に寄った際には雨がパラつき屋久島に到着した時は
完全に雨なっていました。
登山口からレインウェアを着用し1日目は小屋まで1時間の登山。
登山道に入り、最初に見る杉が淀川大杉です。名前が付いた杉の中ではこのコース中では初めて見る杉です。
スタートはゆっくり体を慣らして淀川小屋へ
明日から登山に備えて今日はゆっくりウォーミングアップをするつもりで、
背負っている荷物も通常の登山の時よりも重いので体を慣らしていきます。
淀川小屋は収容人数が40人(最大60人程)で無人の山小屋です。
山小屋と言っても管理人が居るわけではなく、電気もないので必ずシュラフ(寝袋)、マット、ヘッドライト、食料が必要です。
水は、小屋の裏を流れている沢水を利用します。
トイレもちゃんと設置されているので安心です。
小屋の中は二段になっています。
↑杉と苔の共演をパシャリ
食事を取り明日からの登山に備えて早めの就寝です。
二日目 天候には恵まれなかったものの、屋久島を満喫します
外の気温は10℃でした。
まだまだ日の出までには時間がかかる為、ヘッドライトを各自付けて出発しました。
小屋から2時間で花之江河に到着。ここは日本最南端の高層湿原です。
今回は登らずに先へ進む事にしました。
写真は以前行った時の山頂からの写真です。
私個人的にはここ黒味岳からの景色が一番好きです。
↑天気が良いときの黒味岳。真ん中が宮之浦岳、左が永田岳です。
屋久島は島全体が岩で出来ている島なので雨が降っても地面に吸収されずそのまま川に流れます。
今回も雨が降った為、普通の登山道も水が流れ川の様になっていました。
小屋を出発して5時間で九州最高峰の宮之浦岳に到着。
残念ながら何も見えない状況だったので集合写真を撮り足早に下山しました。
通常なら次に永田岳にも上る予定でしたが、黒味岳同様に天候不慮の為、それとずっと雨に打たれて続け
体も冷えていたので早めに小屋へ入る事にしました。
↑残念ながら宮之浦岳からも何も見えない状態でした。
新高塚小屋は初日の淀川小屋と同じぐらいの広さで、水場もトイレもあります。
新高塚小屋は縄文杉から登って来る人、私達と同じように淀川登山口から来る人も利用します。
↑新高塚小屋
午後を過ぎると少しずつ小屋に入ってくる人も多くなるので、
遅くても15時ぐらいまでには小屋に着くように行動した方がいいかと思います。
だたし大型連休などはもっと早く埋まる可能性が高いです。
夕方、小屋の周りをうろついていたらヤクシカが現れました。
人間に慣れているので近くに寄っても逃げません。
※動物には餌を絶対に与えないでください。
屋久島はこれからがシーズンに入りますので、
分からない事等あれば私(濱口)までお気軽にお尋ね下さい。
シェルパスタッフの中でも私が一番屋久島に来ている回数も多いので縦走コースから
愛子岳、モッチョム岳、太忠岳など説明、アドバイスできると思います。
一度行った方は、ほとんどがやみつきになる屋久島の魅力。
是非皆さまも満喫していただければ幸いです。
鹿児島店 濱口