お地蔵様も寒い!? 祖母山で吹雪に遭遇 from宮崎店
お地蔵様も寒い!? 3月の祖母山で吹雪に遭遇
こんにちは、宮崎店より佐藤です。
いつもシェルパのホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
春が近づくにつれ、季節の移り変わりを日々実感しながら、山に出かける回数も多くなりました。
最近では3-4日に1日は山に居ます(笑)
「そろそろ暖かくなってきたし、花を見に行こうか」と腰を上げる方もきっと多い頃ではないでしょうか。
日本百名山の祖母山に登ってきました
宮崎県と大分県の県境に位置する祖母山は、標高1756mの山で、宮崎県の最高峰でありながら、日本百名山の一座にも選ばれた九州を代表する名峰です。
麓や低山部には美しい渓谷が広がり、中部から上部にかけては花崗岩の荒々しい山容も見せてくれる、非常に変化に富んだ山であり、花の季節には「アケボノツツジ」「オオヤマレンゲ」等の美しい花がにぎわい、ニホンカモシカ等の動物、美しい自然林と、見所満載の山です。
宮崎店では、初めての登山のご相談をいただいた際などには、霧島の韓国岳などをオススメしていますが、少し慣れたら是非とも足を運んでいただきたい名峰です。
宮崎県最高峰の山 祖母山
宮崎県最高峰の山「祖母山」は標高1,756mで、日本の登山の始まりにイギリス人のウェストンが九州で最初に登った山としても知られており、その存在感は圧倒的であり、非常に人気の高い・・・
北谷登山口から祖母山へ
3月になり、里ではすっかり春めいてきていますが、そんな中今回私たちは北谷登山口からの、最もポピュラーで登りやすいルートより祖母山へ登ってまいりました。
祖母山への登山道は1合目から9合目までの標識が設置されており、次の〇合目までの距離なども記載されていますので、時間配分やペース配分の目安になります。(千間平、国観峠方面)
北谷登山口にはトイレもあります。
この時期、寒くなったり急に暖かくなったりと気温の変化が激しい時期でもありますが、今回はさすがにアイゼンは必要ないだろうと出かけてきました。
そんな中、出発の時点では雪もありませんでしたが、少しずつ標高が上がるにつれてちらほらと雪がみられるようになり、アイゼンはいらないだろうと想定した祖母山も、国観峠より上にはべったりと残雪に覆われていて、アイゼンが欲しくなる程の雪でございました。
皆さまも、こうした時期は軽アイゼンの携帯などは忘れないようにしておきましょう。
まさかの吹雪に遭遇
祖母山頂からの展望はとても素晴らしく、目前には熊本県を代表する阿蘇の山並み、大分県を代表するくじゅう連山の美しい姿や由布岳など、九州を代表する名峰を贅沢に堪能することが出来ます。
今回は残念ながら百点の展望を眺めることは、今回は天候に恵まれず出来ませんでしたが、祖母傾山系の美しい稜線を眺めることができました。
みるみる皆さまのリュックや木々に積もり始めます。 まさに冬の真っただ中という雰囲気の中での登山でございます。
そんな中、国観峠のお地蔵さんは毛糸ジャケットに帽子という冬の装いで、とても寒そうでした。
きっと心優しいどなたかが着せてあげたのでしょう。
標高の高い山で春を感じるのは、あと少し先になりそうですね。
季節の変わり目の登山は装備・準備を十分に
麓では暖かく春を感じるようになったとはいえ、まだまだ山の上では気温も低く、風も強ければ体感温度も非常に冷えを感じます。
今回のように、急に雪が降りだすという事も珍しくありませんので、フリースやダウンジャケット等の防寒対策、雪がある場合の軽アイゼンなどの準備を十分に行っておくと同時に、事前に登山道状況等を調べるなど「もしも」の時のために、十分に備えておきましょう。
ご参加いただきました皆さま、本当にお疲れ様でした。