登山教室の卒業登山にて燕岳〜常念岳へ from熊本本店
登山教室の卒業登山にて燕岳〜常念岳へ
いつものシェルパのホームページをご覧いただきありがとうございます。熊本店の篠崎です。
お盆も過ぎて山々ではもう秋の花が咲き始めましたが皆様お変わりありませんか?
今年は北アルプスや南アルプス、東北の山々でも雪渓が遅くまで残る異常気象かと思われます。
先日訪ねた常念岳山頂から望む涸沢カールの雪渓も稜線近くまでしっかり残っていたのには驚きでした。関東地方の長雨や冷夏もその延長かと。
さて先日は旅行会社の登山教室の卒業登山で北アルプスの燕岳から常念岳へと縦走して来ました。
空路、信州まつもと空港に到着後、穂高神社にお参りして中房温泉・有明荘に宿泊して明日への英気を養って早めの就寝となりました。
到着後16時ごろに滝の様な雨が降って翌日の天気が気になったのですが天気図から予測するには回復の兆しがあって参加の皆様には伝えることが出来ました。
翌19日は雲はあるものの涼しい気温で登山口を出発。
アルプス三大急登の合戦尾根を合戦小屋までゆっくり登って「名物・合戦スイカ」を食べて元気を出してもらいます。
「合戦の頭」からようやく燕山荘が見えて来て最後の登りをゆっくり歩き、小屋前にザックを置いて燕岳(2763m)山頂ピストンをするに事に。
山頂までの稜線は遅咲きのコマクサが迎えてくれて、イルカ岩やメガネ岩なども楽しんでもらいながら約1時間30分歩いてもらいました。燕山荘の夕食時には赤沼オーナーの談話とスイスホルンの演奏に耳を傾けながらアルプスの夜を楽しんで頂きました。
20日は朝から素晴らしいお天気で鹿島槍ヶ岳、剱岳、水晶岳、槍ヶ岳と穂高連峰を眺めながらの縦走登山となりました。
前夜に高山病の症状が出ていた方も朝食をしっかり食べて頂いたので縦走コースも歩くことが出来ました。
大天井岳で昼食をとり、山頂往復して後半は常念小屋へのロングコースを雷鳥を探しながら歩きました。
常念小屋のすぐ手前で、残念な事に雷鳥ではなく熊の親子が出没したので様子を見ながら小屋までを歩きました。
幸いなことに熊とは遭遇する事なく予定より30分のオーバーで常念小屋に到着しました。
最終日は小屋に荷物を置いて常念岳のピストンで約3時間。常念岳(2857m)の山頂からは360度の大パノラマを満喫していただきました。小屋前から一の沢までは沢筋を3時間半で歩ききり、ようやく4日間の登山を終了することとなりました。