アケボノツツジを求めて五葉岳~夏木山へ from熊本本店
日之影林道からのアプローチだが、
起伏が激しいため思うようにバスは走ることができず予定よりも遅れての登山口着となった。
このまま当初の予定通りのお化粧山経由での夏木縦走を敢行するならば帰着は
かなり遅くなってしまうということで急遽、大吹登山口までさらに30分ほど悪路を走ってもらう。
(ドライバー泣かせでした)
こちらからなら五葉岳へ直登することが可能で、遅れた時間も取り戻すことができる。
知る人ぞ知る山シャクの大群生があるが、まだ少し早いようで今にも割れんばかりと蕾が揺れていた。
杉林の急登を稼ぎ、お姫山のピークを稜線上に認めることができるようになると五葉岳山頂は近い。
岩稜の五葉ピークで記念撮影。まさに絶景の眺望で九州の名だたる山が連ねていた。
10分ほど兜巾岳側に下りたところに一本松の木陰がある草っぱらになっており、
ここでゆっくり寝そべったり思い思いに昼休憩を過ごす。
「縦走路」というのは、小説のタイトルにもなっているが、なんとも響きのよい言葉だと思う。
五葉~夏木間の尾根道はどこまでも歩いて行きたくなるような、自然との非日常的な出会いのあるルートだ。
(しぜんといいながら非日常というのはヘンかもしれないが)
九州に生まれて良かった!と誇れる原生を残している。
分岐から30分も歩くと見事なアケボノツツジが迎えてくれる。
次第に皆、疲れも出てきたようで会話が無くなる。
追い打ちかけるように「山頂あと1時間です」とリーダーが嘘を言うが、
GPSを持った参加者に見破られてしまう。「嘘でありがとう」・・・と、どっと笑いが起きる。
そこから5分も歩いて夏木山頂。
急な下りに苦しむが、下りてしまえば達成感にかわる。
おつかれさまでした。