ゴールデンウィークにオススメ 屋久島の魅力 from宮崎店
ゴールデンウィークにオススメ 屋久島の魅力
こんにちは、宮崎店より濱口です。
今年は寒さで桜の開花が遅れたかと思えば、急に暖かくなり、すでにTシャツの方も宮崎では見られるようになりました。
早いものでゴールデンウィークが近づき、お店でもハイキングやキャンプの計画に向けて準備をされる方で賑わうようになってきました。
皆さまが楽しみにしているゴールデンウィークで毎年目的地として、最も多くご相談をいただくのが「屋久島」です。
世界遺産の島、屋久島へ縄文杉登山、宮之浦岳縦走などを楽しみにされている方が多いですね。
ご質問も様々で、
「山小屋は無人ですか?」 「トイレはありますか?」 「山小屋の料金はいくらですか?」 など、初めての屋久島だといろんなことが心配になると思います。
お店での質問につきましては、シェルパには全店屋久島の経験者が居ますので、何も恥ずかしがらずに聞いてくださいね。
初めて行かれる方は、知らなくて当然です。気兼ねなくお尋ねください。
さて、今回は縄文杉登山へ行かれる方、縦走をされる方に屋久島の魅力などをご紹介したいと思います。
周囲130キロの小さな島に九州最高峰の宮之浦岳がそびえ立ち、樹齢7200年の縄文杉など見どころが沢山詰まった素敵な島。
島の麓は南国の九州に似た気候で、宮之浦岳頂上付近は北海道のような気候をもっており一つの島の中で日本をぎゅっと一つの島に集約し、高度が上がるにつれて景観も全く変わって来ます。
もちろん山だけではなく、海や温泉、食事や旅館・ホテル等スケジュールによって沢山の魅力がございます。
今回は山方面で、オススメのポイントをご紹介いたします。
【屋久島オススメコース】縄文杉、日帰り満喫コース
樹齢7200年、縄文杉日帰り満喫コース
屋久島へ登山を目的として訪れる方の殆どがこの縄文杉を見る事を目的としています。
憧れの屋久杉、神秘の森、太古の森、推定樹齢7200年とも言われ何千年も前からその地に根を張り、屋久島の森や人々を暖かく、優しく見守って来ました。
縄文杉への歩行時間・距離
縄文杉へ登るには歩行時間、約10時間。歩行距離、約20キロの道の1日コースとなります。片道約10キロの往復コースとなり、登山口を出発すると最初の8キロはトロッコ道歩きとなります。
トロッコ道終点までは殆ど登りはありませんので、焦らず、急がず、呼吸を整えながら
自然の空気をいっぱい吸って、自然の景観を楽しみながら歩きましょう!
縄文杉までの見どころポイント
・三代杉(その名の通り、初代の杉の上に二代目が宿り更に二代目の上に三代目が宿り現在に至る)・夫婦杉(仲の良い夫婦のように杉と杉の枝が折り重なり、まるで手を繋いでいるように見えます)
・大王杉(縄文杉が発見されるまでは、大王杉が屋久島の中では最大の杉だったそうです)
・ウィルソン株(大きな切株。その切株の中に入りある角度から切株の上を除くとハートの形に見えます!!)
縄文杉登山の装備
バックパック(リュック) | 20~30L、雨の場合はザックカバーも忘れずに! ※現在は、カバーもセットになったザックも沢山販売されています。 |
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レインウェア | 上下セパレートタイプを選ぶこと ※ゴアテックスを使った雨具がお勧めです。軽量で行動中も汗の蒸れを外に放出し快適です。 |
登山靴 | トレッキングシューズでもOKです。 ※スニーカーなどのローカットシューズは歩きにくく、また足首の保護が無く怪我のリスクも高くなります。 |
トレッキングポール | トロッコ道歩きや下山の際に非常に役に立ちます |
ウェア | 長袖、長ズボン、綿を使った素材のウェアは汗を吸っても乾かず体温低下の原因となりますので、化繊素材を使ったウェアがお勧めです。山では吸汗、速乾が重要となります。 |
グローブ | 木の枝などを掴んだ時や、不意に転んでしまった場合怪我の保護になったりします。 |
水分 | 水は最低でも1Lは必要です。途中で湧き水があるので少ない場合は補給する事も出来ます。 |
帽子 | 日差しが強く、熱中症予防にもなります。 |
携帯トイレ | トイレはポイントによりありますが、トイレ以外で用を足したくなったときのために持参しておきましょう。 |
縄文杉登山の注意事項
ゴールデンウィークの期間は毎日数百人の登山が縄文杉を訪れ、多い時には千人もの登山者が登る事もありますので
皆が楽しい時間を過ごせるように譲り合いの気持ちを持って楽しみましょう!
- すれ違いは基本的に登りが優先となります。
- 縄文杉コースの殆どで木道が引かれています。これは木の根や貴重な植物を守る為に作られていますので、木道からは出ないように注意をしましょう。
- ステッキを使用する場合はラバーキャップを装着して使用して下さい。(木道や木の根を気ずつけない為)
- トイレとトイレブースの場所の確認(トイレは、荒川登山口とトロッコ道の終点にあります。)
- トイレブースは、登山道途中に設置されてあります。トイレブースを使用する場合は携帯トイレが必要となります。使用した携帯トイレは持ち帰り登山口の回収ボックスへ捨てる事が出来ます。
- ゴミは全て持ちかえりましょう。山で出たごみは、紙くず一枚にしても全て持ちかえりとなります。一人一人の心遣いが今の自然、これからの自然を守り続けていきます。
- 登山届は必ず提出しましょう。(登山口に提出用の紙、ボックスが設置されていますので記入しボックスへ投函します。)
登山口へのアクセス
日帰りコースで登山する際に最も多くの方が利用するのが荒川登山口です。
※荒川登山口へ行く場合は、タクシーを利用するか、登山バスに乗って来る必要があります。
マイカーやレンタカーは交通規制がかかっていますので荒川登山口へ行く事ができません。事前に、バスの時間などは調べておきましょう。
通行規制区間は荒川三叉路から荒川登山口までの町道荒川線となりますので、ヤクスギランドや淀川登山へのマイカーやレンタカーの乗り入れは可能です。
※縄文杉の事についてはホームページの【フィールドDB】でもご紹介しておりますので、是非そちらもご覧下さい。
一度は眺めに行きたい「世界遺産の屋久島 縄文杉」
屋久島に登山へ行かれる方の殆どが、ここ縄文杉には必ず行くと言ってもいいのではないでしょうか。
この縄文杉は、1966年に発見された当初は「大岩杉」と呼ばれていましたが・・・
【屋久島オススメコース】九州最高峰、宮之浦岳(1936m)大縦走
屋久島の魅力を隅から隅まで満喫したいと思っている方には縦走が一番お勧めです。
電気も水道もテレビも無い、ヘッドライトの灯りを頼りに足を進め、ガスバーナーで夕食を作りシュラフとマットで寝る。普段の生活から味わえない事を体験する事ができるのも、縦走の大きな魅力の一つだと思います。
大自然に囲まれた山々を、同じ趣味をもった友人、会社の同僚、家族と一緒に行動を共にして食事を食べ、一緒の山小屋、テントで寝て、お酒を飲み、山の話をしながら思う存分、屋久島の自然を堪能してみませんか。
屋久島を一度訪れたら、きっとまた行ってみたいと思わせてくれる場所、世界に誇る世界遺産の島。
神々が宿るとされる屋久島の頂点、最高峰となるのが宮之浦岳(1936m)です。
宮之浦岳は九州地方の最高峰の山で宮之浦岳を取り囲む1800m級の山々を奥岳と呼び、奥岳を取り囲む1000m級の山々を前岳と呼びます。
縦走コースは沢山ありますが、もっともポピュラーに登られているのが黒味岳、宮之浦岳、永田岳を登り、縄文杉を経由し白谷雲水峡か荒川登山口へ下山するコースです。三岳縦走とも呼ばれています。
三岳とは宮之浦岳、黒味岳、永田岳の三座の事を指し、屋久島を代表する絶品の焼酎「三岳」も、この三座の山から取られています。
2泊3日で満喫する屋久島縦走行程
基本的に縦走をする場合は2泊3日で登られる方が殆どで淀川登山口から登られるのが一般的です。
※淀川登山口からの方が全体的に登りが少ないからです。
初日は淀川登山口から1時間程歩いた淀川小屋に泊まります。
縦走となると寝袋、マット、食料、場合によってはテント等も必要とするので、ザックの重量も15~20キロとなるので初日は荷物の重さになれる為にゆっくり登りましょう。
2日目は早朝よりヘッドライトを付けて出発します。
宮之浦岳を目的として縦走される場合は別として時間にゆとりがあれば黒味岳や永田岳にも是非登って下さい。
黒味岳は分岐点から往復1時間、永田岳は焼野三叉路から往復2時間でどちらの山とも分岐点に荷物を置いて空身で登ると楽に登れ疲れにくいです。
2日目の小屋は新高塚小屋。テラスも広々とした山小屋で小屋の外はテントも張るスペースもあります。
3日目最終日は縄文杉、ウィルソン株を通り白谷雲水峡か荒川登山口へ下山します。
屋久島縦走の見どころポイント
・高盤岳の豆腐岩(山の頂上にある岩が、豆腐を切ったように縦に真っすぐ切れこみが入った岩。高盤岳展望所があります。)・花之江河(日本の最南端にある高層湿原)
・黒味岳(標高1831mの頂上は花崗岩の岩山です。ここからの眺めは一級品で屋久島の山々を眺める事ができます。)
・宮之浦岳(標高1936mの九州最高峰、日本百名山)
・永田岳(標高1886m、宮之浦岳に続く九州第2峰の名山)
・縄文杉(推定樹齢7200年の杉の巨木)
・ウィルソン株(大きな切株で、切株の中から上を見上げるとハート型に見える)
・白谷雲水峡(ジブリ映画、もののけ姫の舞台となった場所、コケに覆われた「苔むす森」や「太鼓岩」などがある)
屋久島縦走の装備
バックパック | 60~80L前後 |
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テント | 山小屋もありますが、万が一は入れない場合はテントを設営します。 |
マット | 山小屋は木製の床張りなので、マット無では快適に寝る事が出来ません。 |
登山靴 | 足首をしっかりと保護し、荷物も重いためラバーソールも固めのタイプが歩きやすい |
レインウェア | 上下セパレートタイプの物。お勧めはゴアテックスを使用したレインウェア |
トレッキングポール | 重たい荷物を背負っているのでポールがあるだけでもバランスも良くなり疲れ軽減になります。 |
ヘッドライト | 山小屋には電気はありません。トイレは小屋の外にある為ヘッドライトは必ず必要です。 ※合わせてヘッドライト用の予備電池も準備しておきましょう。 |
ウェア | 毎日着替える必要はありませんが、1セットの着替え分は必要です。雨で濡れてしまった場合用 |
寝袋/シュラフ | ゴールデンウィーク期間中は山小屋で朝方、10度を切ります。目安としてモンベルシュラフだと3番ぐらいがいいでしょう。※3シーズン用 |
食料 | アルファ米などの、登山日数で必要に応じた量 |
水分 | 淀川小屋には近くに沢が流れています。新高塚小屋には水場があります |
ガスバーナー/ガスカートリッジ | ガス燃料は屋久島で手に入れる事が可能です。 |
山小屋の収容人数
・淀川小屋(収容人数40人、トイレ有、水場無、電気無、宿泊費無料)・新高塚小屋(収容人数40人、トイレ有、水場有、電気無、宿泊費無料)
縦走の注意事項
- ・余裕を持った計画で!(早く出発して、早めに小屋に入る計画)
- ・15時頃からは山小屋も込み始めます。15時を過ぎた頃から少しづつ小屋の利用者が増え始めます。あまり遅くなると小屋に入れない場合があります。
- ・小屋では一人でも多くの方が入れるように譲り合いの心を持ちましょう。
- ・万が一、小屋に入れない場合はテントを張る必要がありますので準備が必要となります。
- ・ゴミは全て持ちかえりましょう。山で出たごみは、紙くず一枚にしても全て持ちかえりとなります。一人一人の心遣いが今の自然、これからの自然を守り続けていきます。
- ・シカ、サルに食べ物をあげない
- ・登山届は必ず提出しましょう。(登山口に提出用の紙、ボックスが設置されていますので記入しボックスへ投函します。)
- ・携帯電波の入る箇所を調べておきましょう。(基本的に山の山頂など見晴らしがある場所では電波が入りやすいです)
登山口へのアクセス
・淀川登山口へは一般車両、レンタカー、タクシーで行く事ができます。
※縦走の場合は下山口が変わるので路線バスで行くか、タクシーを利用する必要があります。
※路線バスの場合は淀川登山口手前の紀元杉までの運行となりますので紀元杉からは徒歩で登山口へ歩きます。
屋久島へ行こう!!
屋久島では縄文杉登山、縦走の他に白谷雲水峡のトレッキング、ヤクスギランドの散策や大川の滝、千尋の滝の滝巡りなど
自然をダイレクトに楽しむスポットが沢山あります。
もちろん、山だけでなく、美しい海や様々なアクティビティと、楽しみながら観光も満喫できる世界遺産の屋久島へ訪れてみませんか?
私も、ゴールデンウィークの5月3~5日で黒味岳、宮之浦岳、永田岳を縦走しに行きます。
装備の事や山の事で分からない事があればお気軽にお問い合わせ下さい。
屋久島縦走の動画
九州でハイキングを楽しまれている方であれば、是非一度は体験してもらいたいコースです。