鳥取県伯耆大山登山へ from鹿児島店+熊本店
鳥取県伯耆大山登山へ
こんにちは、いつもシェルパマグを読んで頂きありがとうございます。
シェルパイオンモール鹿児島店の上水流でございます。
今回は熊本本店(店長阿南志武喜、清原、島藤、寺田)・鹿児島店(上水流)合同の冬山訓練で鳥取県伯耆大山登山へ登ってまいりました。
南国鹿児島育ちに雪山とはいかに
2月1日に熊本本店にて合流、本店を22:20に出発。運転をかわりがわりにして、翌2月2日5:00に鳥取県大山町に到着。準備を終えて7:30に出発しました。
リーダー清原「普通に夏道行くのはつまんないので、ちがう尾根を歩いて新雪の中を歩きましょう。」と案内するので、清原特製のわかんを履き、新雪を歩くことになりました。目指すべき尾根にいどみます。スキーの清原と寺田はスイスイと登り、しぶき店長、島藤はわかんでスイスイと登り・・私はメンバーの足跡をトレースしようと思ったら、しぶき店長より「かみづるー!お前は直登だ!!」とか激を飛ばされ、直登を試みますが・・・ 腰上の雪の歩行すらできず敗退orz
しぶき店長の足跡をたどりトレースするも清原特製のわかんが靴からはずれたり、はめなおして登るも、登れども登れども雪に埋もれていくばかり。「やっぱり夏道行こう!」とさけびながら格闘します。(後々この声は誰も聞こえなかったらしく私の心が折れそうになりました(笑))
「上水流さんの返事がないから見に行ってみると、顔が半ギレでやばそうだったんでかけつけました。」と清原がかけつけてくれて、「ラッセルとクライミングの原理で登ってみましょう」と指導があり、わかんを外し、ラッセルとポールを駆使してやっとかっと登ることができました。もがく姿にケタケタ笑うしぶき店長、苦笑いする清原、雪山の洗礼を受ける南国育ちの私。「雪に慣れていない上に、腰上のラッセルとは、さすが山の店の訓練登山」と感じたところです。
夏山登山道に合流すると
リーダー清原の判断にて、夏山登山道に合流。「夏山登山道の3合目4合目あたらいかな?」と思いきや一合目。「なにこの歩きやすい道・・あの二時間をかえせ・・」「え・・まだ一合目か・・は、はよ夏山登山道に入ればよかった」と思うと笑うしかありません。ラッセル後の体は、外岩でボルダリングした後のような体のだるさで、腕はパンプして満身創痍そのものです。そうこうしてるうちにスキー組に遅れないよう、ヨレヨレになりながらもアイゼンをすぐさまはめて出発します。
夏山登山道は多くの登山者により踏み固められ、サクサク歩ける路面に感動します。アイゼンで歩くのは初めて体験で重みを感じますが、一歩一歩自分のペースで歩きます。
新雪のラッセルで全身に疲労を感じますが、それでも進みます。背後からスキーを断念した清原が追いつき、すぐに、私にプレッシャーをかけられ、、ふくらはぎがつりそうになりながらも30分耐えますが。先に行かせます。
眼下に広がる銀世界・念願の山頂へ
6合目7合目から稜線に出ると、銀世界が周りに広がります。鹿児島市民には体験できない異世界に、圧倒されます。メーカーのプロモーション動画の世界にいるような、まさしくプロクライマーのドキュメントで観るような銀世界。「私なんて冬の雪山は縁がないんだろうなぁと思ったら、ほんのこて来ることあったんねぇ」と感慨深いでした。稜線の急登を越え、歩くこと1時間。清原・島藤・しぶき店長と合流し山頂のいただきを踏むことができました。
下山
登り始めに、新雪を直登した疲労で、下山できる体力はあるわけがありません。遊ぶ元気は私にはありません。しかし、思い思いの遊びをする熊本本店のメンバー。清原は華麗にスキーで滑降したり、寺田と7合目で合流したら島藤は寺田のスキーを借りて、韓国人ギャラリーに声援を受けながら滑降したり(調子こいてたらコケてました。)、熊本本店の若手って元気だなぁと関心するあまり。気がついたら尻スキーにはまってる私がいました。私が重いのかいちばんスイスイ尻で滑れてました(笑)。下りながらみんなで遊び、無事下山することができました。
今回の私のギアとウェア
「雪山行きたいけど、雪山の装備は何を揃えればいいの?」という方のために、参考までに私の装備を紹介しましょう。
シェル | ティートンブロス ツルギジャケット |
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パンツ | ノースフェイス アルパインライトパンツ |
オーバーパンツ | ファイントラック エバーブレスフォトンパンツ(アイゼンで二箇所穴が空きました(笑)) |
アンダー | ティートンブロス パワーウールライトフーディ パワーウールライトパンツ |
ミドルレイヤー | ティートンブロス ムージー2ジャケット |
アイゼン | ペツル バサックLLU |
グローブ | ブラックダイヤモンド グリセード テラノバ(エクストリーミティーズ)メリノウールタッチグローブ |
靴下 | フィッツ ヘビークルーラグドブーツ |
ゲイター | アウトドアリサーチ クロコダイルゲイター |
靴 | モンチュラ バーティゴ |
その他ギア
ノーブランド:清原特製わかん(今回実戦には初投入!清原いわくまだ工夫の余地があるらしいです。)
サングラス:ルディープロジェクト シンフォーム
バーナー:SOTO ウインドマスター ナビゲータークックシステム
保温ボトル:サーモス 山専ボトル
ここで特筆するべきは清原特製のわかん。
何やら山の友人から教わったみたいで、特別に私に丹精込めて作ったとのこと。あえなく日本海の豪雪の大山のまえに葉がたちませんでしたが、九州では役に立つことがあるでしょう。実戦投入は私が初めてで全く試していませんよなんて言う清原は肝が座っとるなぁと感心しました。
一時はどうなることかと思った伯耆大山の登山。会社の冬山訓練は厳しい中にも仲間との助け合いいただきを目指すすばらしさ、アウトドアの楽しさを感じたひとときでした。鹿児島に住んでたら、全く味わうことのできない雪山。今年の冬は予想以上に雪が深く、ラッセルがやりたい放題で、スキーもやりたい放題、雪で遊びたい放題の大山でした。くれぐれも雪山初心者の方は新雪の尾根にラッセルで直登には挑戦しないでください(笑)
みなさん、冬山で遊ぶときはくれぐれも安全をきっして、装備を揃えて下さいね。装備を揃えて楽しくアウトドアのアクティビティーを楽しんで下さい。