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【シリーズ:フィールドへ出かけよう】第2回:道迷いを防ぐ

こんにちは!
アウトドアや登山を、これからはじめたいと思っている方向けに、少しでも外で遊ぶ魅力が伝わればいいなと思い、「フィールドへ出かけよう」と題してのシリーズ。第二回目は「道迷いを防ぐ」です。

登山に限らず、自然相手に遊ぶことはリスクも伴います。
時に自然はとても素晴らしく感動的であり、時にはとても恐ろしいものでもあります。
「山で遊ぶ」「川で遊ぶ」「海で遊ぶ」
自然相手に遊ぶことは、発生しうるリスクを知ることで、より安全で快適なものになると思います。

登山やハイキングをはじめとした「山を歩くこと」は、とても清々しい気持ちになりますし、第一回でお伝えしたように沢山の魅力があります。
登山をいつまでも健康に安全に楽しむためには「リスクを理解して備えておくこと」もとても重要です。

第二回目で、いきなり「道迷い」の内容は重いかもしれませんが、アウトドアで遊ぶことは「安全が第一」です。
自分で計画して、自分で楽しめるようになることは、とても素晴らしい魅力であり、とても楽しいことです。
その計画の中に、リスク対策もしっかりと練りこむ習慣をつけておきましょう!

【フィールドへ出かけよう】第2回:道迷いを防ぐ

今回は「道迷い」を防ぐことを掲載させていただきますが、ここにすべての内容は残念ながら書ききれません。
けれども、その一部を知ることで、これからアウトドアを楽しもうと思われている皆さまの安全に、少しでもお役に立てればと思うと共に、皆さまもリスクに対してお調べいただいたりすることで、大幅にリスクが軽減すると思っております。
少しでも参考にしていただければ幸いです。

山岳遭難事故で最も多い原因は「道迷い」です

山岳遭難(山で生命にかかわるような状況に遭遇してしまうこと)の中で、最も多い原因は「道迷い」です。
山岳遭難には、登山(沢登や岩登りを含む)や山菜取りなどが含まれていますが、目的別では登山をされる方々が75%程度を占めています。
山岳遭難の原因を見た場合、最も多い道迷いは全体の40%程度となっています。(次いで、滑落・転倒など)

非常に多く「道に迷ってしまって、現在位置が分からない。どうすれば良いのかも分からない」という事故が発生しています。
ベテランの方でも、多くの方はこれまでの経験で、道迷いに関する「ヒヤリハット」に遭遇したことがあるのではないでしょうか。

それだけ多く、道に迷ってしまう方が居るということを知ることが大切だと思います。

※参考「平成27年における山岳遭難の概況」警察庁生活安全局地域課

低山でも九州の山でも「道迷い」は発生します

低い山だから。九州だから。というお声を聞くこともありますが、低山でも遭難事故は発生します。
また、九州の山にも観光地のように多くの方が訪れて整備されている山もあれば、人が少なく道が明瞭でない山も多くあります。
奥深い山に入っていけば、非常に現在位置が分かりにくいことも多くあり、ベテランの方でも地図やGPSを頼りにしなければ進めないような場所も多くあります。

「道迷い」を起こさないために

せっかくアウトドアを楽しむのであれば、危険な目に合わないようにしっかりと注意して、快適に安全に楽しみたいものです。
「道迷い」に合わないよう、少しだけポイントを見ていきましょう。
油断は禁物
道迷いになってしまうことの多くの原因は、油断してしまっていたことが根本的にあったケースもあるのではないでしょうか。
ベテランの方でも、ちょっとした油断や気持ちの緩みが原因でヒヤリとしてしまうケースに遭遇したこともあると思います。
自然相手に遊ぶことは、非常に楽しく素敵なことですが、決して大丈夫だから。と油断しすぎないようにしましょう。
登山届は必ず提出を
今でも登山をされる際に「登山届」を提出せずに出かけている方は非常に多いのではないかと思います。
万が一、道に迷ってしまった場合の対策としても、登山届の提出は絶対に行いましょう。
現在は登山届はスマートフォンやパソコンでも提出できるようになっており、簡単に提出できます。
ほんのひと手間の作業を面倒だと手を抜いてしまうと、万が一の事態が発生した際に大事に至ってしまうケースがありますし、多くの方に迷惑をかけてしまうことにつながります。
登山届を提出することで、自分自身のスケジュールや行程を改めて確認することにもつながりますし、リスクがないか等も無意識に考えることにもつながります。必ず登山届を提出しましょう。
事前調査を怠らずに
時々、山で道に迷っている方に出会うことがあります。そんな時「ずっと昔に来たときと印象が違って分からなくなった」などと聞かせていただくことがあります。行ったことのある場所だから大丈夫だろう。などと気の緩みが原因で、いざ山を歩いていたら場所が分からなくなったというケースはよく耳にします。 慣れた場所であっても、念のためにしっかりと事前調査を行ってルートや行程を確認しましょう。
自分のレベルにあった場所や遊びを選ぶこと
「憧れている山」「行ってみたい山や場所」そんな場所が皆さんにもきっとあると思います。最近はSNSなどで行かれた方の写真やコメントを見て「自分も行ってみたい」と思うようなことも増えていると思います。
山深い場所にある秘境、未開の地、険しい岩峰など、そうした場所に憧れることも少なからずあります。
けれども、自分のレベルを考えずに無謀な行動を行ってしまうと、予想外の事態が発生した際や、対応できない状態に陥ってしまった際には遭難事故につながってしまうケースがあります。しっかりと自分に見合った場所を理解して楽しみましょう。
ゆとりを持ったスケジュールで行動すること
山では日が暮れてしまうと本当に現在位置の特定が難しくなります。体調が思わしくなく予想以上に時間がかかってしまった。途中で足を痛めて歩けなくなってしまった。など、不慮の事態に遭遇することで予定していた時間よりも大幅に時間がかかってしまうこともあります。明るいうちに下山することが鉄則です。しっかりとゆとりを持ったスケジュールを組んで楽しみましょう。
天候などを考えて柔軟に対応できるゆとりを持つこと
「せっかく来たのだから、天気は悪いけど登ろう」と山に登ったけれど、予想以上の悪天候で遭難してしまうケースなども発生することがあります。山で深い霧に覆われてしまうと、全く視界が利かなくなり行動することが困難になってしまうことがあります。特に知らない場所で視界が利かなければ、正しい道を判断しながら行動するのは至難の業です。 せっかく山を訪れたのであれば、安全に快適に楽しむことを心がけて行動を中止できるような心のゆとりを持ちましょう。
装備品の確認を怠らないこと
近場の山だから。低い山だからと気を抜かずに、しっかりと装備品の確認を行っておきましょう。 地図やコンパス、非常時の食料や、水分をはじめ、怪我をしたときの応急救護セットなど、必要なものを忘れてしまわないように装備品のチェックリストなどを作っておくと、持っていくことを忘れてしまった。ということが起きにくいと思います。 ヘッドライト・予備電池も必ず持っておきましょう。
地図を読めるようになること、GPSなどの携帯を行うこと
山を歩くようになると、必ずと言っていいほど地図が読めるようになることが大切です。山では「道」を探しながら歩くことよりも、地形図を利用して地形を読みながら行動することが一般的です。地図が読めるということは、それだけ安全につながりますし、山を歩く楽しみが広がります。山登りやハイキングが楽しいなと感じたら、積極的に地図を読む習慣をつけていきましょう。 例えば読図(地図読み)の本を読むだけでも、登山中に間違いやすい道の事例なども載っており、それらを読むだけでも参考になります。 また、近年ではGPSを持って山を歩くことや、スマートフォンのアプリで現在位置を確認しながら歩かれるケースも多いと思います。 そうした場合には電池残量や予備バッテリなどは常に携帯しておくようにしましょう。 GPSやアプリなどを利用する場合でも、地形が読めることが絶対条件です。
単独行動を避けること
一人で静かな山を歩くこともとても素敵で魅力的です。しかし単独での行動はリスクも付きまといます。仲間と一緒に自然を訪れて、素晴らしい景観を一緒に楽しめるのも、また素晴らしいことです。仲間を見つけて一緒に計画して一緒に行動することを楽しめるようになれば、それも道迷いのリスクの軽減につながると思います。 また、複数名で山を訪れた場合でも、トイレに行く際、写真を撮りたいという際、または歩くペースが違う場合などがあると思いますが、決してバラバラで行動しないようにしましょう。誰かが居なくなってしまい、お互いに探しあって迷ってしまうケースや、スケジュールが大幅にずれてしまうケースなども、よく見受けられます。
事例を知ること
道に迷ってしまった方の体験談などを聞かせていただくと非常に参考になりますが、初心者の方やこれからアウトドアを楽しみたいと思っている場合は、身近にいないケースも多いと思います。 自分が道に迷ってしまった。というケースに遭遇しないためには、実際に起きた事例を知ることで参考になることも非常に多くあります。遭難や道迷いについての本も多く出版されていますので、ぜひ読んでおきましょう。
ベテランの方に同行いただくこと
初心者の方は、ベテランの方に同行いただくことが最も安全で、色々と教わりながら楽しめると思います。 恥ずかしがらずに、ベテランの方に同行いただいて、楽しみながら学んでいきましょう。 当社が企画しているようなツアー形式の登山に参加して、少しずつ慣れていくのもお奨めです。
リスク対策も楽しむこと
登山やハイキングでは、リスクに備えることも絶対条件ですが、自分の行程を考えて必要な道具やリスクを考えて、それに備えて対策を打っておくこと自体を楽しめるようになれれば、きっと素敵なアウトドアライフが待っています。 きっとそうした習慣が皆さまの日頃のお仕事にも活かされると思います! 無茶をせず、しっかりとリスクを考えて、計画や装備品のチェックなども楽しめるようになりましょう。

分からないことがあれば、気軽にお近くのシェルパまでお越しください

初心者の方は、分からないことだらけで当然です。
シェルパスタッフは、皆さまが安全で安心に、かつ快適にアウトドアを楽しめるようにサポートいたしますので、どうぞ気兼ねなくお尋ねください。
「全く分からないのですが」とお声掛けいただくのは、恥ずかしい方もいらっしゃるかもしれませんが、ご相談いただけるのは本当に嬉しい限りでございます。
気軽に相談いただいて、安全・安心にアウトドアライフを楽しみましょう。

楽しむことが大切です!

リスクの事ばかり考えてしまうと、臆病になってしまうかもしれませんが、しっかりと対策をしてリスクを知ることで、安全に楽しむことができます。
臆病になる必要はありませんが、油断せずにしっかりと自分が安全・安心に楽しめる備えを行って、素敵なアウトドアライフを楽しみましょう。
これから山を歩きたいというお客様が、山に行った後に「すごく楽しかったです!」「感動しました!」等とお帰りになって教えてくださった時が、私たちが一番嬉しい瞬間です。ぜひ一緒に素敵なアウトドアを楽しめることを願っております。

また次回をお楽しみに。

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