角埋山from熊本店 2020.12.4

いつもシェルパをご利用いただきまして、ありがとうございます。
シェルパ熊本店の阿南苗美です。

大分県玖珠郡玖珠町にある標高576mの山角埋山（つのむれやま）に登ってきました。
周辺の山々に比べると標高が低い角埋山で、卓状台地の山(メサ)の頂上部が狭くなった地形を活かし難攻不落の山城の角牟礼城が築かれていました。

現在は城跡を見ながら歩く事ができます。戦国時代に大友家が治め、島津軍の侵攻に耐えた名城です。角牟礼城は、古くから豊前側からの侵入を防ぐ豊後の境目の城として、玖珠郡衆に守られていた城だったそうです。

角埋から角を埋めたというような形？どんな山？山頂が窪んで角の形とか？と想像していましたが、角牟礼、埋、(ムレ)は古い朝鮮語で山を意味するそうで、そう言えば大分の山には花牟礼山・熊群山など、ムレと呼ぶ山が多いような・・・

スタートは515m、三の丸駐車場からです。三の丸の素晴らしい石垣と景色が出迎えてくれました。

登山前に景色を堪能してから出発しました。少し歩くと紅葉が！！みなさん驚きです。12月に紅葉、そして見頃です。

登山道には「難攻不落の角牟礼城略年表」もあり歴史を振り返ることができました。
二の丸、西側虎口には全長100ｍの石垣があり「穴太積」と呼ばれる初期野面積が残っていました。 100ｍの石垣野面積は見どころで、戦国時代に活躍した近江坂本の石積み職人の集団が自然石を巧みな技を使って築いたそうです。ただ積み上げるだけではなく強度を考え石組され表面から三分の一くらい奥のところに重力がかかるように工夫されています。
そして更に雨などで土地が膨らんだ時に崩れないように石垣の奥に栗石層、その奥には小石を詰めて排水までも考えられていました。昔の方の知恵の素晴らしさに見入ってしまいます。

その後も二の丸西曲輪や西門跡を見学しながら山頂（本丸跡）へ到着。見晴らしも良く天然記念物の卓状台地の山(メサ)の岩扇山や万年山などが眺める事ができした。

景色も楽しみ角埋神社へ向かいます。途中見晴台もあり、くじゅうの山々が展望できみなさん山の話で盛り上がります。一息景色を堪能して、角埋神社でお参りし落ち葉がふかふかの上を歩き気持ちがいい！！

落ち葉の上を歩いた後は石畳と階段を下り末廣神社へ。

関ヶ原の戦いで西軍について敗軍となった来島康親（くるしまやすちか）が1601年豊後森にやってきた時に故郷のご祭神であった大山祇神社の御神霊を屋敷内に三島神社として祭ったのが末廣神社の始まりだそうです。その後、８代藩主の久留島通嘉（くるしまみちひろ）が、現在の場所に末廣神社を建てる際に広大な敷地と壮大な石垣や三つの庭園を造ったそうで、これも見事！みなさん境内を取り囲む石垣に神社？城？と驚きです。庭園も神社につながる参道や、日本一大きな手水鉢！巨岩をくり抜いて作っているのが凄い！何処を見ても見応え抜群でした。

十分、角埋山（角牟礼城跡）を堪能し、次はお楽しみの昼食です。
わたしのお気に入りの花椿です。

玖珠町の210号線を看板に沿って南に入ると古民家風の建物が見えてきます。
入口では温泉が湧き出ており湯けむりがたっています。温泉にも入れる暖かみのあるお店の雰囲気に落ち着きます。
おかみさんも気さくで話やすく、料理も色合いが綺麗なだけでなく味も美味しいです。材料は山菜など朝から近くの山で取ってきた物を使われているそうです。

食事は予約のみの受付との事なので行かれる方は電話をしてから食べに行かれて下さい。