REPORT

丸池湧水と黒麹豚しゃぶ御膳from熊本店 2020.12.11

いつもシェルパをご利用いただきまして、ありがとうございます。
シェルパ熊本店の阿南苗美です。 

今回は鹿児島にある湧水町の丸池湧水散策に出掛けました。

湧水汽車会(わくわくぽっぽかい)のガイドの方と物産館で待ち合わせ、駐車場に入ると大きな横断幕でお出迎えいただき大感激しました。

駐車場で説明を受け、勝栗神社に向かいました。歩いてすぐ鳥居の横に仁王さんが!  昭和53年、町指定文化財の彫刻で西南戦争時の弾痕跡がみられました。
勝栗神社は、もともと若宮八幡と呼ばれていて東西南北の北の守りになるそうです。
1260年前に建立され、慶応天皇、神功天皇、仲哀天皇が祀られています。鹿児島神宮の正宮に対し、正若宮(しょうわかみや)と称されています。 

1192年2月、朝鮮へ出陣することとなった島津義弘をはじめとする薩摩の軍勢がここで戦勝を祈願したそうです。出陣式、御首途(おんかどで)の儀式を行い「栗野磨欲踊(くりのとぎほしおどり)」(郷土芸能)を踊らせ,将兵の士気を高め薩摩武士の心意気を示されたました。

島津義弘と共に出陣する将兵はわずか23騎で、その日は大雪が降り積もり、辺り一面真っ白となったそうです。この時「野も山もみな白旗となりにけり今宵の宿は 勝栗の里」と義弘が詠んだとされ旗印である白旗に見立てて幸先がよいとの思いがあったとされます。

この歌により、明治の初めの頃から「勝栗神社」と呼ばれました。
勝栗神社はとても手入れがされており、ガイドの方の説明も丁寧なので何処も見入ってしまいます。

勝栗神社の後は車で移動し島津義弘公居城跡の松尾城跡(町指定史跡)へ。
こちらも綺麗にされています。標識によると島津義弘が天正18(1590)年から文禄4(1595)年までの5年間在城した中世の山城です。
それより前は、真幸院の在地領主・北原氏が居城していました。南九州特有のシラス台地上に築かれた城跡は、約20ha! 二の丸跡にだけ井戸があり須恵器の皿や椀、また少量の磁器が発見された事から二の丸跡のみで調理をしたと考えられます。その為、本丸と二の丸には往来の板橋が架けられていたました。
城壁に石垣を持つ山城は他に例がなく約500個の野面石が積み上げられた強固な造りで総延長約52m、勾配は約70度であると説明されました。話を伺いながら巡ると昔の暮らしぶりをより一層感じる事が出来ました。みなさんも色々質問され思い思いに楽しまれていました。
本丸には見晴らし台があり先ほど訪れた勝栗神社や丸池湧水が望めました。
そして本丸周辺の木は義弘公の手植え! 本丸城の建物の台座の石も当時のまま残っていました。
文禄4年に、相次いで子を亡くし悲しい思いが続いた義弘は、居を帖佐(鹿児島県姶良市鍋倉)へ移したそうです。
島津義弘は少ない兵で勝利しており、木崎原の戦いでは3000対300、朝鮮出兵時の泗川の戦いではなんと、20万対7千で勝利したと言われています。凄いですね!
次に向かったのが丸池湧水です。みなさんお水を汲むためのペットボトルは忘れず持参されていました。私はすっかり忘れて持って帰れず残念でしたが、湧水汽車会(わくわくぽっぽかい)のガイドの方が紙コップを準備して下さり、飲ませていただきました。まろかやで美味しい!
丸池湧水は昭和60年に「日本名水百選」に選ばれ、日量約6万トンの水が湧き出ています。
湧水池で栗野地域のほぼ全体の生活水として活用されているそうです。
鹿児島の約半分以上がシラス台地です。シラス台地とは南九州特有の火山灰土で数万年から数千年前の火山噴火による火砕流で流れ出た膨大な噴出物が冷えて固まったものです。
そんなシラス台地の栗野岳標高600m付近に降った雨が地中を流れ,約35年の歳月をかけ丸池湧水に湧き出ています。池は透明で池の下までくっきり見えるほど透き通っています。太陽の反射がありブルーの水は見えませんでしたが素晴らしさは分かりました。
丸池湧水の側の水路沿いには、「せせらぎの道百選」にも選定された石畳の小道がある、とご案内いただきました。
9月には水面に約1000本の竹灯篭が並ぶイベントがあるとの事で写真を見せていただきました。幻想的!
湧水町の写真や資料もいただき、湧水汽車会(わくわくぽっぽかい)の方には感謝です。心の温まる説明ありがとうございました。また訪れたいと思います。
名残惜しいですがこちらでガイドの方とお別れです。
物産館で新鮮な野菜やお餅などを購入して昼食です。
車で移動し、20分ほどで昼食の鹿児島空港近くにある「麹蔵GEN」に行ってきました。以前から気になっていたお店です。今回はしゃぶ御膳をいただきました。黒麹を使った甘酒の様な餌で育てた黒麹豚のお肉は柔らかく心なしか甘く感じました。お出汁も美味しく好評でした。

食事の後は工場の見学をさせていただきました。
初代河内源一郎が昭和6年、自ら分離・発見した種々の麹菌(こうじきん)を、種麹として製造販売を目的に創業したそうで、「河内菌白麹」は、全国の本格焼酎製造用麹菌として80%以上の工場で使用されていると説明され、驚きです。
帰りに麹のお土産を沢山買って帰りました。

興味のある方は今日のコースを是非巡られて下さい。

冬といったら牡蠣! 八面山と牡蠣小屋

次回は12月23日(水)八面山
山頂周辺の散策コースです。 お腹を空かせてカキ小屋へ行きましょう! 

出発地はシェルパ熊本店です。
お電話でもお申込を受け付けております。096-366-9411

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