5月13日～17日、東南アジア最高峰と称されるマレーシア国ボルネオ島に位置するキナバル山(4095m)に自然を愛する会メンバー8名でチャレンジしてきましたので、ご報告をいたします。

会としては2015年に起きたキナバル大地震の1週間前に登ったのが最後だったため久しぶりの企画となりました。

現地までは、福岡空港～シンガポール乗換え～コタキナバル空港という経路で、初日の夜8時過ぎにはコタキナバル市内のホテルに到着します。

そこから登山準備とポーターに預ける荷物を振り分けたりして翌日早朝に専用車にて登山口へ向かいました。

キナバル国立公園事務所にて登山届などを済ませ、ポーターに荷物をお願いして標高約1900ｍの登山口より1泊2日のキナバル登山が始まります。

8名のメンバーに対して2名のガイドが帯同し、その彼らが私たちの荷物(1人当たり5㎏)を4つずつ背負って案内します。

登山のスケジュールは富士山のご来光登山と同じような感じですし、5㎏を預けることが出来るアドバンテージは大きく体力も気持ちも負担を最小限度にできます。

コースは、0.5ｋｍごとに標識と看板が設置されており、約１ｋｍごとにシェルター（東屋のようなもの）があってゴミ箱や水洗トイレが備わっている。

国の50％以上の方はイスラム教徒と言う事でトイレに紙は備わっておらず、水で洗うようなスプレーが備わっていた。コースインフラは整っている。

ただコース内容は殆どが階段状になっており、初日の小屋付近までは森林限界を越えない為風通りが悪く湿度も高いため慣れない条件に苦労した。

それもその階段は1段が結構高く見る角度によっては梯子のようで私のようにコンパスの短い者はなかなか苦労した。

ひたすら続く階段と止めどなく流れ出る汗に体力をむしばまれ、皆いつもの本調子には程遠い様子が明らかであった。

どうにかたどり着いた3270mの山小屋では、一部のメンバーに嘔吐や頭痛、食欲減退など高山病症状が出始めていた。

メンバーの復活を祈っていたもののやはり数名が翌日の午前2時30分出発段階で山頂へ行く事を断念する判断に至った。

山小屋に残っている方に私が出来る事は早く下山させてあげる事が最大のサポートと判断し、山頂を目指す方3700ｍ地点でお見送りして山小屋に戻りました。

結果として3名が登頂に成功。

ヘッドランプ登山で山の雰囲気もつかめない中で山頂まで心折れる事なく達成できた報告を受けてたいへんうれしかったです。おめでとうございます！

今回のスケジュールでは皆がそろって会食する機会が無かったので本当に楽しい会食となった。

結果はもちろんその過程を讃えあう最高の時間でした。

実はもう一つ嬉しい事があり、私が過去3回キナバルに訪れた際に一緒に山にも登った現地案内人のティカという者が今回も我々の案内を務めてくれてしかも私の事を憶えてくれていた。

本当に彼はフレンドリーで親切・丁寧、おまけに日本語がたいへん上手。

最終日の観光を私が望むならばと、予定ではコタキナバル市内を観光する予定でしたがポーリン温泉に行き世界最大の花ラフレシアを見に連れていってくれた。成長に1～2年、開花は1週間と大変稀少な花で開花の約束はできない状態でしたがワンチャンスに賭けて行ったら一輪のみ開花していました。

このような機会はプランに組み込んでも約束されない内容だけにティカには感謝してもしきれない。

今までキナバルに行く機会を与えてくれた会の方や応援してくれる会社のメンバーのおかげで彼とのつながりを持たせていただき感謝です。

そして何より今回も素晴らしいメンバーの方々のおかげで楽しい旅になった事を本当に感謝します。

ありがとうございました。

お読みいただきキナバル山にご興味を持たれた方は、シェルパまでお問い合わせください。

余談ですが、すでに話題は来年玉山(台湾)に行こうと盛り上がっています。NZのミルフォードトラックも検討に上がりました。

ご興味のある方は是非お問い合わせください。