夏山訓練にて九重10峰へ from熊本店
夏山訓練にて九重10峰へ
いつもシェルパのHPをご覧くださいましてありがとうございます。
熊本店より清原です。
まもなく突入する梅雨が明ければいよいよ夏山登山シーズンですね!
皆様の今夏の登山計画はいかがでしょうか。
シェルパでは北海道から屋久島まで、日本全国様々な山行計画を立てておりますのでぜひご一緒しましょう。
さて今回は夏山登山シーズンに向けて訓練登山へ行ってきましたのでご報告させていただきます。
行き先はお馴染みの九重連山。よりハードなコースを歩きましょう!ということで九重10峰を歩いてきました。
※10峰とは 沓掛山・星生山・天狗が城・中岳・白口岳・鳴子山・稲星山・久住山・扇が鼻・岩井川岳(シェルパの名物コースです!)
牧ノ戸峠を8時過ぎに出発。今回は私とサブリーダーを含めて総勢16名での登山です。
くじゅう名物の沓掛山への急な舗装路でウォーミングアップ!ここは何度歩いてもしんどいですね。
慌てず呼吸を整えながら一歩ずつ登っていきます。
牧ノ戸峠から少し登ったあたりからミヤマキリシマが咲きはじめていました!
1座目の沓掛山を難なく越えて星生山を目指します。
星生山は急登と岩稜の山で登りごたえあります。
山頂からは硫黄山を見下ろすことができ、くじゅうならではの火山の荒々しい風景が広がり一見の価値があります。
久住別れ避難小屋でトイレを済ませて天狗ヶ城・中岳へ。中岳は標高1791mで九州本土の最高峰です。この辺りから見える坊がつる湿原に、遠くからでも分かるカラフルなテントを数張発見!
※九州でテント泊と言えば坊がつるにテントを張って、九州最高所にある法華院温泉で汗を流すというのが鉄板コースです。テント泊でなくても法華院温泉に泊まってというのも贅沢な楽しみです。これからの時期ミヤマキリシマと星空観賞を組み合わせれば一生の思い出になりますよ。
昼食後、白口岳と鳴子山へ向かうために稲星越へと向かいます。
二座とも稲星越を起点にピストンとなるため、ザックをデポし身軽になって山頂へ向かいます。
白口岳は比較的楽に登ることができますが、鳴子山は見た目よりも手ごわい登山道です。
しかしアップダウンを繰り返し、険しい岩を越えた先には一面にミヤマキリシマが咲いた素晴らしい山頂が待ってくれていました!
順調に6座登頂し長旅もようやく折り返し地点。ここからは下山する瀬の本方面に向かって歩いていきます。
7座目の稲星山を越えて8座目の久住山に向かうと、えげつない久住の登りが目の前に現れます…
ここから南登山口に下山しましょうと言いたくなりますがグッと我慢して、戦意喪失気味の皆さんを鼓舞し、胸突き八丁の急登を一歩一歩山頂へ歩いていきます。
※久住山は九州に6座ある日本百名山のうちの一つです。これからの時期は休日ともなればたくさんの登山者で賑わいます。今回のような縦走コースではなく牧ノ戸峠からの往復にすると6時間ほどで登って帰ってくることができます。
核心部を越えたのでご参加の皆様の足取りは軽く、残る2座の扇が鼻と岩井川岳へラストラン!扇が鼻の山頂からは今日歩いた山々が遠くに見え、「ようあげんとこから歩いてきたね~」と談笑しながら最後の休憩をとり岩井川岳へ急ぎます。
今回の山行の時はミヤマキリシマが1400m~1500mあたりが見ごろで、最後に岩井川岳周辺で見たミヤマキリシマは夕日に照らされてとてもきれいな色をしていました。
瀬の本登山口に18時30分に無事下山。トータルで19km・10時間20分の訓練登山を、誰一人リタイアすることなく歩き切ることができました。
これで来る夏山に向けて準備は万端!今年の夏も山に登るのが楽しみになってきました!
シェルパでは皆様の登山のお手伝いをさせていただきます。道具のこと山のことお気軽にお尋ねください。
※今回のコースは健脚向けの上級コースです。行かれる方は体調を十分に整えて臨んでください。また途中水場はありませんのでこれからの時期3Ⅼ程度持っていかれるのをお勧めします。
●水分量の目安(体重×5ml×行動時間=必要な水分量)
例:60㎏の人が10時間歩くと3Ⅼです。
●カロリー補給の目安(体重×5kcal×行動時間=消費カロリー)
消費カロリーの7割は補給すべきなので×0.7
60㎏の人が10時間で消費するのは3000kcalなのでその7割2100kcalを昼食と行動食で補給するようにしましょう!
当たり前の話ですが登山で痩せない!という方は消費カロリー以上を食べているからです….
簡単に計算できてよい目安になるのでぜひお試しください!