スペシャルサポート!!屋久島縦走 from鹿児島店
スペシャルサポート!!屋久島縦走
今回熊本本店スタッフ中田の肝いりの企画「スペシャルサポート屋久島縦走」のポーターとして、屋久島縦走へ行ってまいりました。その内容をお届けします。
従来にない企画 「スペシャルサポート」
リーダー中田曰く
「本来ガイドはお客様に食事まで提供し、山歩きを楽しませるもの」
「ヤマメシを提供してこそのガイド」らしく、
屋久島のガイドはヤマメシでもてなす方が多いといいます。
そこで今回上水流がポーターとして食料を持ち運ぶ係となり、帯同することとなりました。
初日
淀川登山口を午後14:40分に出発、淀川小屋を目指して歩きます。
初日から雨、雨天時の登山に慣れていない私は、重い荷物と戦いながら歩きます。
小屋につくとすぐさま、調理にとりかかります。
リーダーの「山でも日常で食べるメシを!」という熱い思いに答えようと私も手伝います。
いつも簡単にすませるところを、家庭でも作る料理にこだわる中田リーダー。春菊・ネギ・しらたき・豆腐を当たり前のように鍋に投入し、割り下まで投入するのには驚きます。すき焼きは無事に完成し、炊きたてのごはんに豪快にかけてすき焼き丼のできあがりました。ほおばる参加者の皆様
すき焼き丼を「温かいごはんが食べれるなんて嬉しい。」「無人の小屋ですき焼きが食べれるなんて思わなかった」「予想してる以上に本格的だった」と絶賛されてました。
二日目
午前4時に出発、天候は回復に向かい、夜が明けると雨は止みました。花之江河で休憩をはさみ、黒味岳を登ります。
黒味岳山頂はあいにくの真っ白けっけ。
黒味岳への登頂が思いのほか時間がかかり、先を急ぎます。
屋久島は雨も嵐も多いため、ところどころ木道や整備された道が傷んでおりあるきにくい箇所も何箇所もありました。ほぼほぼ坂道は沢登りの状態。屋久島の洗礼を受ける歩行が続きます。淀川小屋を出発して8時間、宮之浦岳へ到着。
晴れ間から垣間見える永田岳は圧巻でした。
歩行時間、小屋への時間をリーダーが判断すると永田岳の登山は断念。
参加者よりブーブー言われるリーダーは耐えるしかありません。永田岳は次回の宿題となりました。
リーダーのあだ名が中田ならぬ「永田」さんとなってるのに、腹を抱えて笑うのをこらえるのが非常に難しかったです。
夕方の16時に新高塚小屋に到着、リーダー中田の熱い炊飯の指導もあえなく私の炊飯したごはんはおこげができました。
三日目
一名のお客様とリーダー中田と二名別の班になり、私が残り五名を率いてガイドすることになりました。
縄文杉をこえ、「白谷雲水峡なんか行かず荒川登山口に降りて、はやめにゆっくりしましょう」なんてぽろっと本音を言ったら、お客様より「あんた、帰りのトッピーも同じ時刻なのにはよ帰ろう帰ろうとして!!」と怒られ、「みんなイクイク白谷雲水峡」「絶対イクイク白谷雲水峡」という合言葉に先を急ぎます。
トロッコ道を超え、サウナ状態の辻峠への急登を超え、途中、中田班と合流して私がガイドをすることになりますが・・もう三日目で疲労のあまり、お客様の歩調に合わせる体力も集中力も持ち合わせていません。
中田より「上水流さん離れすぎー!!」と声かけられることが多々ありました。
念願の白谷雲水峡に着くも、即座に出発。「絶対食べるトビウオの唐揚げ!!」を合言葉にそそくさと無事下山することができました。無事宮之浦土産屋さん2Fでトビウオの唐揚げを食べることができました。
地元鹿児島ならいつでも行けると思っており、逆に足が遠のいている屋久島。
雨の中なぜ歩くんだろうと素朴な疑問を以前まで抱いておりましたが、実際行ってみるとその訳がわかった気がします。
洋上のアルプスといわれる山々は本州の北アルプスや南アルプスと匹敵するほど難易度が高く歩くのも苦労の連続でした。しかし、お客様とともに合言葉をかけあいながら歩くのは非常に楽しく、いい経験となりました。次回は永田岳を登りに屋久島へいどみたいと思います。