スイスの旅報告 前編 from熊本店
スイスの旅報告 前編
素晴らしい山々と花を楽しむスイストレッキング11日間
約2年前より企画が上がっていたスイストレッキングの旅をようやく迎えました。
例年よりも早い梅雨明けとなった酷暑の日本を抜け出して「アルプスの少女ハイジ」の世界へ自然を愛する会会員18名(私を含む)でワクワクしながら福岡空港を出発します。
アクシデントは初日から!
福岡空港から香港経由でチューリッヒへ向かう航路にて手続きをしていましたが、出発便が遅れる事を搭乗手続きにて伺う。それでも香港での乗換時間にもゆとりを持っていたので焦る事なく搭乗時間を待っていたのだが、予定の搭乗時間を過ぎても案内がされず当初の出発時刻から1時間半が経ったところで福岡空港でのお食事券が配布された。
まだでも待たせるのか?・・・
次便に乗れなかったらどうなるか?・・・
そもそも飛行機が飛ぶのか?・・・
スイスへのワクワクよりも行けるかどうかの不安の方が徐々に大きくなっていく。
食後にようやく機内へ誘導されるもそこから30分以上待たされての出発となった。
香港に到着してからトイレに行く間もなく次の便へ。ゲート到着と同時に搭乗案内がされた(ギリギリセーフ)。バタバタの乗継ぎでしたがここでようやく一安心。
約12時間のフライトを終え翌日の早朝にスイスの玄関口チューリッヒ空港に到着。
ここで現地案内人の上西さんと合流して我々の旅はスタートする。村1台のユングフラウがラッピングされたバスに乗り、映画007の舞台となったシルトホルンへそのまま移動。
標高2970mまでゴンドラや電車、ロープウェイを乗り継ぎあっという間に山頂へ。
ホルンの生演奏を聴き、大パノラマを見ながら昼食をとって1駅下のBirgで新しく出来た断崖絶壁の遊歩道(スリルウォーク)を歩いたりして麓に戻りバスにて最初の拠点、標高1000mのグリンデルワルト村へ到着。
駅直結のナイスなホテルでした。
翌日はシェルパでも初めてのコースとなるファウルホルン2681mまでのハイキング登山。
朝食を食べてスーパーに立ち寄り昼食を買ってロープウェイにて2100mの登山口までラクラク移動。
歩き出しからアイガーやユングフラウなどこの地方の代表的な山を眺めて足元には色とりどりの花を見て歩きます。
コース後半は登りが続き時差や前日の長丁場の移動で疲れが抜けずきつかったですが、山頂でアイガーを見ながらの昼食は格別でした。
下山時、空にはパラグライダーやトレイルランニングで駆けあがってくるグループ、ダウンヒルを楽しむために自転車を背負って山を登るライダーなど、大自然を楽しむ方法は幾らでもある事を教えてくれます。
夜は村の夜市に出かけホルン音楽を聴き、民族ダンスを見て、ビールとソーセージに舌鼓。「Theスイス」の夜となりました。
もちろんグリンデルワルトに来たら必ず訪れる登山鉄道にて標高3454mにある「Top of Europeユングフラウヨッホ」にも行きました。展望所から先が見えなくなるまで続くアレッチ氷河やメンヒ・ユングフラウの大パノラマを楽しみます。
一般的な旅行ではあまり訪れる事がないメンヒ小屋までの雪上ハイクもプランに組み込みます。
日差しと雪の照り返しが強くサングラス無しでは目が開けられないほどまぶしく。。。女性陣は誰が誰だかわからないほどフェイスガード等をして日焼け対策を講じる。
小屋では温かいスープなどを召し上がり、山小屋の雰囲気を楽しみました。
アイガーやメンヒから下山してくる登山者はかっこよく登ってみたい気持ちが沸々と湧いてきます。
来た道を戻り電車で途中駅まで下りたら余力のあるメンバーはさらに花ハイキングを楽しまれました。
グリンデルワルト3連泊は最高の天気に恵まれました。
ツェルマットへの移動日は休息日として、専用車にて世界文化遺産であるベルンの旧市街へ行き、からくり時計や大聖堂などを観光見学。
スイスでは山しか見た事が無かったので都会はまた良いモノでした。
今回、旅の鬼門は乗り物にあり!
観光後にバスでツェルマットに移動中ユニークな乗り物に乗る事となる。「カートレイン」と呼ばれるバスを電車に積んでトンネルをくぐり山の反対側へ移動するというモノだ。日本も昔はあったそう?
乗車時間は15分程で我々も車内から降りる事は出来ない。トンネルの中なのでエンジンも停止させる。
寝ていた私が異変に気付いたのはトンネルに入って10分程走ったところのようだった。
バスを乗せた電車が止まりトンネルの中で立ち往生。車内はクーラーも使えず理解が出来ないドイツ語のラジオだけが淡々と流れていた。1時間が経過してようやくトンネルを脱出。何やらドライバーにカードを渡していたようだがミールクーポンではなかったようだ(笑)
夕方ツェルマットに到着して駅前からマッターホルンを眺めるも姿を現さず。天気予報によると翌日からのツェルマットは少し崩れる予報のようだった。
この夏スイスへ訪れる予定がある方には色々と出来るアドバイスもあるかと思いますので、ぜひお店に遊びにいらしてください。
旅の後編は早めにアップします。
阿南しぶき