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2017年阿蘇五岳「烏帽子岳」ミヤマキリシマ情報

2017年阿蘇五岳「烏帽子岳」ミヤマキリシマ情報

こんにちは。シェルパ熊本本店の谷井です。
2017年5月13日に阿蘇五岳の「烏帽子岳」「杵島岳」にお客様と行ってまいりましたので報告いたします。

今回、熊本市内から俵山トンネルを通るルートで阿蘇へ向かいました。
3月に再オープンした道の駅「萌の里」や南阿蘇村を経由し299号線(阿蘇ファームランドの横を通ります)から一度57号線に出て阿蘇駅を右折し、東登山道の阿蘇吉田線を通り「烏帽子岳」の登山口である草千里に向かいます。

現在、草千里へ車両が入れるのは、阿蘇駅からの東登山道・阿蘇吉田線のみとなっております。
また、通行は片側交互通行規制となっている為7:30~18:00までとなっておりますのでご注意ください。

※道路状況は日々変化いたしますので必ず事前にご確認ください。

阿蘇道路交通情報
http://www.qsr.mlit.go.jp/bousai_joho/tecforce/pdf/asoaccess

2017年「烏帽子岳」のミヤマキリシマ

今年は、花の開花が遅いのでなかなかミヤマキリシマの情報がなく、今回まだ見れないだろうと期待せずに向かいました。
草千里の駐車場をスタートしましたが、ポツンと小さな背丈のミヤマキリシマがピンクに色付いていました。

今年初めて見るミヤマキリシマに、和やかな雰囲気の中、本格的に登りがスタートしました。
登り始めると、徐々にミヤマキリシマが見え始め、山全体で伝えると一分咲きとはまだまだ言えませんが、木によっては満開のものもあり、カメラ片手にぽつりぽつりと咲くピンクのミヤマキリシマの鑑賞をゆっくり歩きながら楽しみました。

0.7分咲きといったところでしょうか?ピンクに色づく準備をした蕾がついた木もあれば、まだまだ蕾の準備もしていない木もあり、これから山全体(震災の爪痕で、山肌が残念ながら削れるところも見受けられます)がピンクに衣装替えをするまで後1~2週間のお楽しみという状況でございました。

また、薄いピンク色のイワカガミも群生しており、飽きることなく約1時間「烏帽子岳」山頂手前へ到着です。

九州が誇る「ミヤマキリシマ」名前の由来

ヤマキリシマ(深山霧島)は、九州各地の高山に自生するツツジです。
開花時期は、5月下旬から6月中旬といわれています。

場所は、名前にも含まれている霧島山・えびの高原そして、阿蘇山・九重山・雲仙岳・鶴見岳など九州各地の高山で楽しむことが出来ます。

名前の由来は、1909年に霧島へ新婚旅行に訪れた植物学者・牧野富太郎が発見し、「深い山に咲くツツジ」という意味で「ミヤマキリシマ」と命名しました。坂本龍馬のお話にも出てきますね。

高山植物には多くミヤマ●●という名前がついていますが、漢字でみると「深山」と示されているので、ミヤマ●●という花は深い山で見つけられた花なんだと納得いたします。

高山植物は、名前を覚えるのは案外難しく私もメジャーな花しかわかりませんが、以前、尾瀬で過ごした時に小さな植物図鑑を片手に高山植物の名前をよく調べていました。

その際、お花の名前が漢字で示してあり、「猩猩袴(ショウジョウガハマ)」「戸隠升麻(トガクシショウマ)」「御前橘(ゴゼンタチバナ」」等、名前の由来が含まれていてとても興味深く、自ずと名前も覚えてしまいました。

「ミヤマキリシマ」は、火山活動により生態系が撹乱された山肌で優占種として生存できる為、火山活動が終息して植物の遷移により森林化が進むと、生存できなくなる。ともいわれています。しかし、火山噴火によっても枯れてしまう事もあるため、貴重な花であることが感じられます。

さて、今年の九州の「ミヤマキリシマ」はどうなるでしょうか…ご存知の通り、阿蘇・霧島では噴火活動が昨年から今年にかけて活発でした。毎年、九州の登山家たちが6月が終わるころに「今年のミヤマキリシマは●●だったもんね!」と様々な九州の山々のミヤマキリ開花状況を、シェルパ店舗に情報を運んできて下さいます。

登山用品店ならではの夏前の風物詩ですね。今年も楽しみでございます。皆様、今年もよろしくお願いいたします(笑)

阿蘇ぐるりとお楽しみ満載のツアーとなりました

「烏帽子岳」登山を終え、ちょうどランチタイムとなり草千里でお弁当を広げ青空の下でピクニック気分で昼食を済ませました。

その後、さぁもうひと登り!おなか一杯満たされた後そのまま草千里をスタートし阿蘇五岳のもう一座「杵島岳」へ向かいました。


コンクリートで整備された道を、息を切らしながら登りつめると目の前には、「高岳」「中岳」が身近に見ることが出来ます。まるで活きた火山博物館です。

この時期の新緑広がる山とは正反対の、灰(ヨナ)を覆いかぶさった火山の鼓動がこちらまで伝わってくるようです。大迫力な山容と阿蘇の大自然に、メンバー一同感動致しました。

嬉しいことに、本日は名古屋から2名・大阪から1名と各地からご参加いただきました。

下山後は、阿蘇道の駅の横にある「夢温泉」に浸かり、「萌の里」でお野菜をお買い物し、「山田さんちの牧場」で阿蘇の恵みのソフトクリームを食べ、一日を終えました。

お天気にも恵まれ、阿蘇を満喫していただけたのではないでしょうか。
是非、皆さんもゆっくりと阿蘇に遊びに行ってみませんか?山だけではなく、ドライブや観光など素晴らしい自然が待っていますよ。

「烏帽子岳」「杵島岳」の登山については過去のブログをぜひご覧ください。

シェルパオススメ九州の「ミヤマキリシマ」登山スポット

シェルパでは、山や自然が大好きなスタッフが日帰りハイキングを企画しています。
登山初心者から、中級者にもおすすめなプログラムが満載です。基本的に各店発着となっております。
(初めて参加される方は、お気軽に山の旅企画室096-366-9411にぜひご相談ください。)


初心者オススメ

5/23 ミヤマキリシマ鑑賞「鹿の原散策」(シェルパ熊本店発)
鹿児島県・宮崎県の県境に位置する霧島・えびの高原でミヤマキリシマの群生地をハイキングしませんか?
リーダー阿南まゆみ

6/5 ミヤマキリシマ鑑賞「仁田峠・野岳」(シェルパ熊本店発)
仁田峠一帯では、ミヤマキリシマの群生で有名です。池ノ原園地から遊歩道を歩き野岳を目指します。
リーダー山口礼美


登山経験者オススメ

5/26 ミヤマキリシマ咲く「普賢岳」(シェルパ熊本店発)
溶岩質のゴツゴツした印象の山ですが、ミヤマキリシマの群生は見事ですよ。鬼人谷から平成新山に近づいてみませんか? 
リーダー中田智史

5/28 ミヤマキリシマ咲く「平治岳」(シェルパ熊本店発)
九重でミヤマキリシマといえばこの山でしょう!この時期大人気なスポットですよ!
リーダー西沢裕子

5/31 ミヤマキリシマ「扇ヶ鼻と星生山」(シェルパ熊本店発)
360度の大展望でミヤマキリシマを楽しみましょう。
リーダー篠崎正人

6/1 ミヤマキリシマ「大船山」南尾根コース(シェルパ熊本店発)
大船山の難コ―スで山頂を目指します。途中の原生林ではミヤマキリシマが素晴らしいと思います。 
リーダー古澤豊

6/4 ミヤマキリシマ咲く「扇ヶ鼻」(シェルパ熊本店発)
ミヤマキリシマの穴場スポットはなんと言っても岩井川岳と、扇ヶ鼻。期待を裏切らないコースです。
リーダー篠崎正人


※各プログラムお申し込みが必要です。
※尚、催行人数が満たない場合や悪天候の際は中止させていただくことがございますのでご了承ください。

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