[沢登レポート] これぞ沢登り!といった渓&景「鉾岳沢」
どうもこんにちは。シェルパ熊本店の阿南志武喜です。
ようやく梅雨が明けましたね。
明けたら明けたでやっぱあちー!
やおいかんですな。
私は夏の暑さに弱く、冬の寒さに弱いデリケート人間なので、毎年のことながら、九州の特に熊本の暑い夏にどう対応するかが永遠の課題です。
是非皆さんの夏の対処方法やおすすめの過ごし方などありましたら、私にアドバイスをお願いします。
こんな私が夏に家で過ごしていると、必要以上にクーラーを利用して、ヒートアイランド現象に拍車をかけることになってしまうので「この暑さをチャンス」と捉えた大人の水遊びである沢登りに、今回もシェルパ大ベテランの西沢女史と仲間2人を加えた計4名で沢登を楽しんできました。
「キャニオニング」は沢登りのカッコいい呼び方?
最近では、シャワークライミングやキャニオニングなど世のグローバル化に伴い、カッコいい呼び方が増えています。
大まかに分けると「キャニオニング」は沢を下る遊びで「シャワークライミング」や「沢登り」は沢を遡上していく遊びです。
キャニオニングは、九州では代表的なエリアとして藤河内渓谷や祝子川などで盛んに行われています。
「沢登り」は山頂を目指すための一つの手段と捉え、尾根歩きの暑さから解放され涼を求めた山ヤが山岳技術を駆使して登る遊びです。
場所によっては登攀要素の高いエリアもあり、クライミング能力も試されるところや、沢を遡上していくので流れに逆らいながら泳いで対岸に行ったりなど「歩く=泳ぐ=登る」の何でもありの水遊び山岳登山といった感じです。
沢登は泳げなくてもできる?
自分でもそんな事できるのかな?
私を例に挙げて申しますが、
小2までプールに顔を付けることが出来ず、
頭からの飛び込み入水は高校卒業するまでビビッてできず(これは今も進行形)、
水泳の授業は泳ぎたくないので、足が攣ってもいないのに人をまねして30分ほど攣ったアピールを毎回行う(演技力は養われたと思う)、
学校の水泳大会は泳がなくてよい競技「潜水」をチョイス、
親には高校受験時に水泳の授業がない私立に行きたいと懇願したのに受けさせてもらえなかった過去、などなど。
とにかく水泳というものが大の苦手でした。
この理由から娘たちを水泳教室に通わせていることは想像に難くないですね。
それでも川遊びは大好きだった!大自然に魅了されていた過去。
小5から高校を卒業するまで菊鹿町と菊池市の学校に通っており、中学校では夏休みの部活終わりに、ほぼ必ず内田川に涼を求めに泳ぎに行ったり、休みの日は矢谷渓谷まで自転車こいでウォーターシュートや滝つぼドボンを疲れるまで遊び続けていました。
高校に入っても天気の良い3・4限目は友達と弁当をもって清流菊池川まで川遊びに行き、みんなパンツ1枚で昼まで全力で遊ぶ。
弁当を食って5限目に学校に戻って授業が子守歌のように囁いてくるので、そのまま昼休み、放課後は部活を頑張る!
これは、私の素行の悪さを書きたいのではありません。
そこまで私を魅了する菊鹿町や菊池市の大自然のすばらしさが、そのようにさせていたのだと思います。
だから沢に行くと妙にテンションが上がってしまうのは仕方のないことなんです。
鉾岳は宮崎県延岡市北方町に位置し、なんとグーグルマップでも「パックン岩」が出てきます。
鉾岳は何度も訪れていたものの、パックン岩が話題化されてからは来た事がなく、どんなもんだろうとそちらも楽しみにしていました。
鹿川キャンプ場から通常の登山道を登り最も沢に入りやすいところから入渓。
大岩小岩が続き、出来るだけ水線をなぞるように歩き続けます。
緑川水系などから比べると、沢幅も広く光も入り、今まで味わう薄暗い印象はありません。
ほとんどの区間で空を見上げることが出来、どうしようもなくエスケープを選択する時には、すぐ登れば登山道に出ることが出来ます。
岩は花崗岩で沢登り用のラバーシューズのフリクションが気持ちよいほど効きます。
「ここなら100%沢登という楽しさを体験できるな!」と確信しながら水と格闘する。
「どうやったら登れるかな?」
「右寄り左の方が登りやすそうだな」
など自問自答しながら歩みを進めました。
コース終盤に差し掛かった時に、大きなナメにある大滝が姿を現し見上げた上部には雌鉾が存在していいました。
とんでもなく美しい!ここでようやくまともな休憩をとった。
ベテランメンバーのクライミング談議に花が咲き、改めてすごい人達と遊ばせてもらっていることに感謝。
体が冷えないうちに、次の滝を登り登山道に合流。
そのまま沢伝いに突き進み、お目当ての「パックン岩」とご対面。
確かに映える。
でも、でも、でもその横にある小さなかまにダイブしたい!
今回はそちらが勝り2度飛び込んで終了。
下山は、登山道をてくてく歩き駐車場に無事下山。
いつもだったら登れない滝は捲いて危機回避していけばいいたい、と思っているが、やはり登れるベテラン勢が加わると本当の沢登になる。
あの人たちは「捲く」という事を知らないのだろう。
きっと地図を渡してどのコースを登りますか?と尋ねると定規で線を引き「このようにまっすぐ登ります」というシンプルシンキングな方々。
(誉め言葉を形容して伝えています。)
そうなりたいと思っている自分もそっち枠?
ちなみに昨年あたりからコロナウイルスなどの事もあり遠出することが出来にくい中、地元でできる遊びの発見として、沢登り(沢歩き)がとてもフォーカスされています。
商品を展開するメーカーも少ないので、商品の欠品が目立っています。
梅雨明けでいよいよ夏本番を迎えます。
もしこれを読んで興味がわいた方は、ぜひ遊びのご提案をさせていただきますのでお店にお越しくださいませ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
阿南志武喜