REPORT

2025年2月22日 WaW くまもと 豊前街道歴史フットパス

いつもシェルパのホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。
熊本店の阿南苗美です。

地域活性化プロジェクト事業の一環で、「WaWくまもとネットワーク」が提案する「くまもと豊前街道フットパス」モニターツアーに行ってきました。 
「WaWくまもとネットワーク」は歩く人を歓迎する地域ネットワークで、地域が連携して歩く旅を提案されています。
今回は、豊前街道(熊本と小倉を結んだ参勤交代の道)のうち、和水町の腹切り坂から南関町の相谷までの約7kmを歩きました。 
和水町と南関町は熊本県北西部に位置する玉名郡内の町です。 
熊本市内からは車で1時間程です。

スタート地点の腹切り坂からは、現地ガイドさんにご案内いただいて歩きました。 
「腹切り坂 」の地名の由来には、いろんな説があるそうです。 
1つ目は、人を殺して諸国を逃げ回った西国の武士が、己を仇と狙う若い武士から逃げきれないと悟り、坂の途中で切腹したという説。 
2つ目は、壇ノ浦で破れた平氏の落人がこの地で切腹したという説。 
他にも、広い台地(原)の端(切り)にあたるから名付けられたという説もあります。 
名前だけを聞くと、なんだか恐ろしい場所のような気がしますが、そんな事はありません。 
自然の緑が豊かで癒しを感じる場所です。 
看板には「下り急長し」とあり、現地ガイドさんからは参勤交代の屈指の難所と説明がありましたが、 足元は落ち葉がふかふかで気持ちがいい。 
よく見ると、落ち葉に隠れた一面が苔!雨の日は結構滑りそうですが、とても綺麗でした。 
 

歴史の面影や昔ながらの里山風景に癒されながら歩いていると、「下岩官軍墓地」に着きました。
明治10年に起こった西南戦争の約1ヶ月に及ぶ戦いで戦死した政府軍戦死兵士の墓地です。
官軍(政府軍)将兵133人と軍夫16人が眠っているそうです。
激しい戦争の痕跡に触れ、皆さん熱心に見学されていました。 
しばらく歩くと「八里木跡(はちりぎあと)」と「ヒジ曲がり」の看板がありました。 
当時の道路の起点となる札の辻(熊本市)から八里(約32km)の場所にあたり、榎が植えられ、里程(距離)の目安とされていたそうです。 
「ヒジ曲がり」は、平野栗原への登り口で、凝灰岩を削って道が開かれており、一部は自然の石畳道となって鋭角に曲る急坂のため、そう呼ばれる地名になったとか。 
「えー急坂かあ…」と嫌がりながらも、目の前におやつという名のにんじんをぶら下げられて、「もうすぐおやつ!」と皆さんスタスタと歩きます。 
そうして白坂に到着。
昔に近い景観が残された場所で、皆さんお楽しみのおやつの時間です。 
 
南関そうめんの「ふしめん」を使用した餡子ときな粉のおやつ。
初めてデザートになったそうめんを食べました。
凄く美味しい!ふしめんにも黒蜜で少し味付けがしてあり、その上に餡子ときな粉がのっていました。
おやつを食べながら景色を眺め、会話も弾みます。 
おやつに力をもらい、上り坂を登ると「六本松」に到着。 
その昔、そびえるように立つ6本のマツが旅する人々の目印になっており、坂を登り詰めた人々がここで汗を拭いて休憩したそうです。 
現在、松は枯れてしまっていて、代わりにクスノキが植えられていました。
昔に倣って、ここで一息休憩します。 
その後、南関町肥猪町を目指して歩きます。 
肥猪町(こえいまち)は、南関と山鹿の中間にあり賑わっていたそうです。 
そして、ゴールの相谷公民館に到着!地域の風景や道、歴史、史跡を楽しみながら探訪することができました。 
 
シェルパツアーバス(通称、連山バス)に乗り、昼食会場の関所亭さんへ。
約1万歩を歩いてお腹も空きました。
南関揚げを使ったお稲荷さんとそうめんの昼食です。
もちもちの南関揚げがとても美味しい!そうめんも美味しい!「こんなに美味しかった?」と調理方法と購入場所の話で盛り上がります。
次は、一年ほど前にオープンしたファクトリーショップ拝啓さんへ。
建物もお洒落でお店の前の大きなお箸のオブシェが目を引きます。
ヤマチクの竹のお箸が300 種類以上並び、納豆用のお箸やコップ、ジンジャーシロップのほか、ドリンクのテイクアウトもあり、欲しい物ばかり。
みなさん沢山お買い上げされていました。
またゆっくりと訪れたいお店です。 
 
その次は、猿渡製麺所さんへ。
南関素麺の始まりは今から約300年ほど前で、徳川時代には肥後藩主細川氏が参勤交代の時に必ず肥後土産として徳川将軍家に献上していたそうです。 
猿渡製麺所さんは「雪の糸素麺」が有名です。
非常に細いこの素麺は、工程が全て手作業のため生産量も限られており、2日かけて200束しか作れないとのこと。
注文してから1年待ちだそうです。
そう説明されると食べてみたくなります。 
「どうして南関町でそうめんを作ったのか?」との質問に「良質の小麦が取れて水が美しく、海も近いので塩が入手しやすかった」と説明されました。
なるほど!雪の糸素麺はもちろん注文するとして、入口にあった数量限定のふしめんも購入。
在庫がなくなり今回の参加者全員は購入できませんでしたが、また次回のお楽しみとなりました。
お買い物のラストは特産品センターなんかん いきいき村さんへ。
新鮮な野菜に南関あげ、南関揚げを使った巻き寿司などなど、たくさんのお土産を買って皆さんニコニコです。
 
豊前街道の案内に、おすすめのランチ、南関そうめんづくり見学、お買い物など、お世話いただいた地域のみなさまありがとうございます。
また遊びに行きます!

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