REPORT
五家荘ぐるっと一周縦走トレイルラン from熊本本店
五家荘ぐるっと一周縦走トレイルランを堪能!!
こんにちは!熊本本店の中田です。
今年は紅葉ハズレ年かな~なんて思っていたら1000m付近は絶好調のようですね!
先日に2連休をいただいたので紅葉かスーパームーンでも見に行こうかと考えましたが残念ながら天気は雨予報…
こうなったら修行登山だ!と気持ち切り替え、脊梁地図を広げました。
今回の行程
さて、今回のコースですがスタートは二本杉峠。
11月14日
13:00出発14:00大金峰
16:00椎原三叉路
22:20上福根山
11月15日
1:00南山犬切山7:00白鳥山
8:30峰越登山口
10:00烏帽子岳
13:20国見岳
16:30平家山
19:50京丈山
23:45雁俣山
24:25二本杉峠ゴール
計35時間25分
総距離74km(GPS:GARMIN eTrex20j)
今回の目標は24時間以内だっただけに、タイムはかなり残念な結果になってしまいました。
今回の装備です
今回の装備は写真の様に準備しました。これに行動食1kgほどを追加です。
最初はトレイルランスタイルで8リットルザックでの行動を考えましたが、天候やほぼ初見ルートである事などを考慮し、緊急時にも自力で対応・下山出来る装備を揃えました。 シューズとウエアはトレランスタイルです。 特にこだわったのは命にも直結してしまう防寒と食料です。
トレイルランと言いつつ30リットルザック推定8kgのザックを背負い雨の中をスタート。
最初はトレイルランスタイルで8リットルザックでの行動を考えましたが、天候やほぼ初見ルートである事などを考慮し、緊急時にも自力で対応・下山出来る装備を揃えました。 シューズとウエアはトレランスタイルです。 特にこだわったのは命にも直結してしまう防寒と食料です。
トレイルランと言いつつ30リットルザック推定8kgのザックを背負い雨の中をスタート。
いざ出発
大金峰・小金峰と快調な走り出し、ペースを上げすぎないように調整しながらコースタイムの3分の2ほどのスピードで走ります。 ここから南に、トレイルから車道に出て川辺川まで一気に下ります。 今回の山行で紅葉を楽しんだのはこれが最初で最期となりました。
椎原の三叉路でヘッドライトをポケットに。 その後ヘッドライトを点け茶臼山の椎原登山口から再びトレイルへ。 ここからが道迷い地獄の始まりでした(笑)
不鮮明な踏み跡と目印テープ、読図を元に進みますが 雨と濃霧で視界が狭く、ひどい時は3mほどしか見通せない時も。
稜線や尾根上を辿ればいいという状況であればまだしも、トラバースルートでは、登山道を外れると一気に歩きづらくなるため、時間をかけてでも道を探し追うことしかできなくなります。
ロストしては復帰し、またすぐロストしの繰り返しで泣きそうになりながら、なんとか尾根上に出て茶臼山を超え稜線歩き。ここから上福根山までがまた遠かったのです。
落葉した広葉樹林帯はどこを見ても登山道に見え、ほぼ登山道を無視して稜線を極力外さないようにしながら進みます。 しかし、岩の細尾根を巻いたり、違う尾根に吸い込まれたりとこれまたロストの連続でした。GPSがなかったらこの時点で朝を迎えていたかもしれません。 本来の計画だと上福根山から岩宇土山経由で久連子に下り積岩山へ登り返す予定でしたが、さらに登山道が不鮮明で滑りやすい岩質だと情報を得ていたので やむなくパスしました。
不鮮明な踏み跡と目印テープ、読図を元に進みますが 雨と濃霧で視界が狭く、ひどい時は3mほどしか見通せない時も。
稜線や尾根上を辿ればいいという状況であればまだしも、トラバースルートでは、登山道を外れると一気に歩きづらくなるため、時間をかけてでも道を探し追うことしかできなくなります。
ロストしては復帰し、またすぐロストしの繰り返しで泣きそうになりながら、なんとか尾根上に出て茶臼山を超え稜線歩き。ここから上福根山までがまた遠かったのです。
落葉した広葉樹林帯はどこを見ても登山道に見え、ほぼ登山道を無視して稜線を極力外さないようにしながら進みます。 しかし、岩の細尾根を巻いたり、違う尾根に吸い込まれたりとこれまたロストの連続でした。GPSがなかったらこの時点で朝を迎えていたかもしれません。 本来の計画だと上福根山から岩宇土山経由で久連子に下り積岩山へ登り返す予定でしたが、さらに登山道が不鮮明で滑りやすい岩質だと情報を得ていたので やむなくパスしました。
山犬切山に向かい長い長い夜の稜線歩きを経て明るくなる頃に白鳥山に到着。
ここから一度車道に出て1時間ほど歩きました。 一睡もせず歩き続けること20時間弱、車道歩きで緊張が解れたせいか、気づいたら立ち止まって寝ている始末。
はっと起きて前を見ると遠くに人影が。しかし、そこまで歩いても人なんておらず。次はカーブミラーに人影が。カーブを曲がっても誰もいない。 あれはなんだったのでしょうか?再びトレイルへ。
流石に視界があると走れること走れること。 烏帽子岳まではコースタイムの半分で走り抜けました。
ここから一度車道に出て1時間ほど歩きました。 一睡もせず歩き続けること20時間弱、車道歩きで緊張が解れたせいか、気づいたら立ち止まって寝ている始末。
はっと起きて前を見ると遠くに人影が。しかし、そこまで歩いても人なんておらず。次はカーブミラーに人影が。カーブを曲がっても誰もいない。 あれはなんだったのでしょうか?再びトレイルへ。
流石に視界があると走れること走れること。 烏帽子岳まではコースタイムの半分で走り抜けました。
やっぱり思い切り走るのは気持ちがいいですね!
しかし、ここから股擦れ地獄。 一歩一歩が苦痛です(笑) 集中も途切れ、足は重く思うように進めない時間が続きます。
なんとか国見岳を超え、平家山まで来たところですでに16時30分。
しかし、ここから股擦れ地獄。 一歩一歩が苦痛です(笑) 集中も途切れ、足は重く思うように進めない時間が続きます。
なんとか国見岳を超え、平家山まで来たところですでに16時30分。
日没が迫ってきて集中が復活! 快調なペースで走り出しました。
28時間経過ころから自分が走っているというより、人が走っているのを横でサポートしている感覚になり、痛い股ずれすら人ごとに思え、「痛いだろうな。変わってあげたいな。」なんていう感情が生まれてきたから不思議です。
もう30時間ほど人に会っていないのに、周りには沢山の人の存在を感じながら京丈山を目指します。ちなみにこの時、僕の脳内の妄想の中で走ってくれていたのは熊本本店の先輩、山口礼美さんです。ありがとうございます(笑)
28時間経過ころから自分が走っているというより、人が走っているのを横でサポートしている感覚になり、痛い股ずれすら人ごとに思え、「痛いだろうな。変わってあげたいな。」なんていう感情が生まれてきたから不思議です。
もう30時間ほど人に会っていないのに、周りには沢山の人の存在を感じながら京丈山を目指します。ちなみにこの時、僕の脳内の妄想の中で走ってくれていたのは熊本本店の先輩、山口礼美さんです。ありがとうございます(笑)
予報通りガスが抜け、欠けているとは思えぬ巨大な月が顔を出しました。
これまで自分のヘッドライトの明かりを追うように歩いてきたところに、背後から照らされ自分の陰が映る気味の悪ささえありました。
月に照らされ、周りを取り巻く存在しない人々との会話を楽しみながら最後のピーク雁俣山を目指します。
これまで自分のヘッドライトの明かりを追うように歩いてきたところに、背後から照らされ自分の陰が映る気味の悪ささえありました。
月に照らされ、周りを取り巻く存在しない人々との会話を楽しみながら最後のピーク雁俣山を目指します。
雁俣山頂から見上げるとこの35時間を労ってくれているようで、こんな時間になってしまったのも悪くなかったなと長旅に思いをはせることが出来ました。
一気に二本杉まで駆け下りフィニッシュ!
自宅まで運転できる気力もなく、車に潜り込んで眠りにつきました。
一気に二本杉まで駆け下りフィニッシュ!
自宅まで運転できる気力もなく、車に潜り込んで眠りにつきました。
これほどの距離・時間を行動したのは初めてでした。
しかし、出発前にはほとんど不安感はなく、期待感にあふれていました。
そのわけは、途中でアクシデントに見舞われても自力で下山できる装備と技術・判断力を持っている自信があったからだと思います。
時間はかかりましたが、自分の知らない自分と山の姿をみることができた35時間になりました。
皆様もぜひ一緒に非日常の世界へ出かけてみませんか?
いつでも私たちが全力でお手伝いいたします!